[2021/2/6]第9回城東スキルアップ開催報告


2月6日(土)、第9回城東スキルアップは、新型コロナウイルスの影響によるによる緊急事態宣言を受け、今回もオンライン形式で開催され、24名の受講生が参加しました。

今回のプログラムは次の通りです。
1. 課題図書発表「マッキンゼー経営の本質」(マービン・バウワー著)
2. 農業支援(講師:河野悟会員)
3. 中小企業のIT支援(講師:高仲秀寿会員)
4. 訪日外国人対応(講師:井上朋子会員)

1. 課題図書発表「マッキンゼー経営の本質」(マービン・バウワー著)

今回の課題図書「マッキンゼー経営の本質」は、今から55年前の1966年に出版された企業経営理論の古典的名著です。受講生は各自、事前に課題図書を読み込んで1枚の資料にまとめた上で、3分間の発表を行いました。

スキルアップコースの課題図書は今回が最後でしたが、受講生は課題図書の内容に加え、著者の歴史を含めた年表を作ったり、経営戦略史で著者の位置づけを整理したりするなど、オリジナリティーあふれる資料作りを行っておりました。また、受講生は「話し方」「発表の内容」「資料のまとめ方」など、互いにいいところを真似しながら発表しており、全員の発表スキルが向上したことを実感しました。

そして最後に、事務局の鈴木会員による過去5回の課題図書の振返りが行われ、今まで行われた課題図書に対しての学びをさらに深めることが出来ました。

 

2.農業支援(講師:河野悟会員)

午前中2コマ目の講義は、城東支部アグリビジネス研究会会長であり農業コーディネーターの河野悟先生から「農業支援」についてご講義頂きました。

農業支援には、立体的側面・経営的側面・外部的側面の三つの視点から多くの課題が存在するということを学びました。

まず、立地的側面の課題としては、農地の所有や売買を農地法によって制限されているため土着性が強いことや、地形や気温などの環境に左右されるということ。経営的側面の課題としては、作付けから収穫までの期間が長くかかるため資本回転率が低いことや、天候に左右されるリスクが大きいこと。外部的側面の課題としては、農地法等の制約があり参入障壁が高いことなどです。

次に診断士が農業を知る必要性や農業支援資格・専門家登録等や、6次産業化の支援において、各種支援施策や6次産業化サポートセンターの現状、農業経営相談所における診断士の役割等について詳しくご解説して頂きました。受講生は食の分野には関心がある一方、普段農業に接する機会のない会員も多く、中小企業診断士である私たちが農業を知る必要性や、どのような支援ができるのか。また、身近にある食料の生産工程からその課題について興味を持って学ぶことができました。

3. 中小企業のIT支援(講師:高仲秀寿会員)

午後の最初のコマは、中小機構中小企業支援アドバイザーである高仲秀寿先生から「中小企業のIT支援」のについてご講義頂きました。IT専門知識のない会員に対しても実務を交えてわかりやすく解説していただき、今後新型コロナウイルスの影響によって必要性が高まっていくと考えられるITに関する知識を高めることができました。
まず初めに、新型コロナウイルスの影響によって、テレワークや通販などデジタル化の進展を加速させていることや、それに対応する補助金等支援策が国から用意されていることについて解説いただきました。

その後グループワークを行い、診断士がIT支援を行う際に求められる役割やポイント、実際に支援する際のアプローチ方法などについて学びました。グループワークを行ったことで、現状分析のヒアリング方法や経営課題への落とし込み方法など、実際の支援現場での対応について学ぶことが出来ました。

また、グループワークを通じて、ITはあくまで課題解決のツールであり、支援する際は問題の核心を突き止め、そこから展開していくことが大切であるということや、安易にアプリケーションの提案をしても問題解決にならないということを理解致しました。

次に、公的支援制度とIT活用支援について解説いただきました。

診断士としてのあるべき支援は、「経営課題の把握とそれを解決するための業務プロセス改善を意識し、その解決手段としてのITツールを提案すること」ということを改めて解説されており、グループワークを通じた体験も相まってとても納得感がありました。

 

4. 訪日外国人対応(講師:井上朋子会員)

最後のコマは、観光サービス業の専門家としてご活躍されている井上朋子先生より「訪日外国人対応」についてご講義いただきました。観光関連サービス業やインバウンド関連の支援をすることになった際に、最低限身につけておきたい知識・ノウハウについて解説いただきました。

「現状は新型コロナウイルスの影響によりインバウンド需要が大きく消失してしまいましたが、将来的には、国際観光客数が2030年まで増加する予測が出ているというマクロ視点の解説や、新型コロナ感染が拡大してから実施された旅行者マインド調査において、新型コロナウイルス収束後の旅行マインドは旺盛であり、訪日希望の外国人が多くいるという分析結果が出ているというミクロ視点の解説を聞き、将来の観光関連サービスの見通しは明るいということを感じました。

また、訪日市場の支援に当たり、ターゲットとする客層や、訴求ポイントを設定した上で、誘客活動や受入体制の整備を進めていくことが重要であることを学びました。
新型コロナウイルスの影響を教訓にして、将来のリスクに備える必要性について学ぶことができました。

5. 感想

事務局のみなさまの対応のおかげで、緊急事態宣言中にも拘わらず、無事オンラインというかたちで第9回スキルアップを受講させて頂くことができたことを感謝申し上げます。
また、講師の方々のご経験を基にした講義は臨場感がありリアルで実践的な学びと知識を得られる貴重な場でした。本当にありがとうございました。
城東スキルアップも次回が最終回です。課題にしっかりと取組み、万全の状況で講義に臨みたいと思います。

. 次回(第10回)の予定

【日時】3月6日(土曜日)9:15~16:45

【会場】Zoom開催

【講義内容】

9:15~14:15 工場診断と品質管理 講師:小田原清会員

14:15~16:45 まとめ/成果発表/修了式

(嶋内英郎会員、音辻哲也会員)


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