講師は中小企業診断士の吉田寛会員が務めました。20名の受講生が参加しました。

セミナー概要
本セミナーは、やる気に頼らず習慣を作るための仕組みづくりを学ぶ内容です。人間の行動の約半分は習慣的行動であり、習慣を見直すことで大きな効果が得られる一方、8割以上の人が30日以内に挫折するという難しさがあります。 脳の防衛本能や意志力の限界といった課題に対し、4つのステップで習慣化を実現します。さらに、習慣を支える4つのテクニックも紹介され、ワークシートを使った実践演習では受講生自身が習慣化行動計画を立てました。
第 1 章 習慣の力と習慣化の難しさ
習慣の持つ大きな力と、習慣化の難しさについて解説されました。 人間の行動の約45%は習慣的行動で占められており、1%の成長を毎日積み重ねると1年で38倍にも成長できる可能性があります。習慣を味方にすれば、人生の約半分が自動的に良い方向へ動きます。
しかし現実には、8割以上の人が新しい習慣に取り組んでも30日以内に挫折しています。続かない原因は主に2つあり、 1つは脳の防衛本能が変化をリスクと捉えて現状に引き戻そうとすること、 もう1つは意志力が有限のリソースであり、判断、選択、否定的感情、疲労などで消耗してしまうことです。 やる気だけで続けるのは困難であることが明らかにされました。
第 2 章 習慣づくりの 4 ステップ
やる気に頼らない仕組みを作る4つのステップが詳しく説明されました。
• ステップ① 目標と動機を言語化する
何をするかだけでなく、なぜやるのかを根本の欲求まで掘り下げます。動機は本心で、できれば「誰かのために」という要素を加えると効果的です。
• ステップ② 最初の一歩を決める
着手のハードルを極限まで下げ、笑ってしまうほど小さく始めます。レベル別に複数の目標を設定し、量より頻度を重視します。
• ステップ③ 仕組み化する
時間・場所・既存習慣を固定してきっかけを作り、行動の摩擦(手間)を減らします。
• ステップ④ 報酬を設計する
行動中、行動直後に受け取れるご褒美を用意し目標と矛盾しないものを選びます。
この4ステップで習慣化の基盤を構築します。
第 3 章 自分の習慣を作る(ワーク)
受講生がワークシートを使い、第2章で学んだ4ステップに沿って自分自身の習慣化行動計画を立てる実践セッションでした。 10分間のワーク時間が設けられ、ステップ1から順番に記入すること、書き終えたらチェック項目で確認すること、必ず本心で記載することなどがポイントとして示されました。
フィードバックでは、講師自身の中小企業診断士受験勉強の事例が具体例として共有され、受講生の理解を深めました。

第 4 章 習慣を支えるテクニック
一度作った仕組みは続けながら深めていくものであり、4つのテクニックが紹介されました。
• テクニック① サボってしまった時の対処法
二回連続でサボると挫折率が83.8%に上昇するため、一回サボっても次は再開することが重要です。自分を責めず「設計が悪い」と捉え、仕組みを見直します。
• テクニック② 周囲の巻き込み方
目標を友人に宣言すると達成率が19%向上します。より怠け者だと思われたくない相手への宣言や、SNSでの記録公開も効果的です。
• テクニック③ 行動時間の作り方
新しい習慣を始める際は不要な習慣をセットでやめ、仕組み化の逆(きっかけを見えなくする、手間を増やす)を適用します。
• テクニック④ リスクを負う
時間やお金を先行投資することで、行動を正当化する心理が働き、習慣化を後押しします。
おわりに
セミナーのまとめでは、「習慣の力と習慣化の難しさ」「習慣づくりの4ステップ」「習慣を支えるテクニック」を受講生と確認し、参考書籍の紹介を行って終了しました。
受講生の皆さんの真剣度が高く、自分で立てた習慣化に本気で取り組む受講生が多かったことを実感できるセミナーとなりました。
(梶谷義人 会員)