[2026/09/05]2026年度 城東スキルアップコース 第4回講義開催報告

会員からのお知らせ 学びの場 城東スキルアップ 能力開発推進部
[2026/09/05]2026年度 城東スキルアップコース 第4回講義開催報告

2026年度 城東スキルアップコース 第4回講義開催報告

9月5日(土)、「2026年度城東スキルアップコース」の第4回講義が、中央区の明石町区民館にて開催され、受講生32名が参加しました。

第4回目のプログラムは以下のとおりです。

1.課題図書「マネジメント 基本と原則(著:P.F.ドラッカー)」の受講生発表(講師:鈴木能力開発推進部長)

2.中小企業のIT・DX支援(講師:平山弘之会員)

3.公的支援制度活用と補助金申請支援(講師:佐竹聡会員)

 

1.課題図書「マネジメント 基本と原則(著:P.F.ドラッカー)」の受講生発表(講師:鈴木能力開発推進部長)

 スキルアップコースでは、課題図書の要約資料を作成し、発表を行うプログラムが全4回にわたって行われます。今回はその第2回目としてドラッカーの名著を題材に、受講生それぞれがマネジメント理論に対する見解や感想を共有いたしました。

 受講生は2チームに分かれた上で、3分間の持ち時間でプレゼンを展開し、チーム内でのディスカッションを通じて、課題図書を各人各様の見解で多角的に捉えるとともに、その学びを深めました。

 発表においては、前回講義「伝わる話し方」での学びを存分に活かし、発声方法・間の空け方・抑揚への留意を実践したものが多く、第1回と比較して格段と質の高いアウトプットを生み出していました。各講義のエッセンスを身に着け、即座に実践しようとする受講生の前向きで勤勉な姿勢に、私も一層の精進を重ねたいと感じました。

 ディスカッションにおいては「真摯さとは何か」、「マネジメントにどう活かせるか」を中心に議論を行いました。特に「真摯さ」については、後天的に身につけることの難しさや周囲への伝え方、「I」ではなく「We」を主語として考える姿勢がリーダーとしての高潔さにつながることなど、多角的に意見を交わしました。

2.中小企業のIT・DX支援(講師:平山弘之会員)

 続いて午前の部の後半では、平山弘之講師より、中小企業のIT・DX支援に関する講義が行われました。IT・DXはいずれも商品・サービスや業務を改善するための手段の1つであり、「どのように活用し、どのような効果につなげるか」を考えることが重要であると、中小企業診断士としてのIT・DX支援の基本姿勢を学びました。

講義では「LINE公式アカウント」の導入検討事例を題材に、中小企業におけるIT導入支援の考え方、進め方を紹介いただきました。IT導入を検討する際には、「技術的に導入が可能か」「現場が使う事が可能か」「現場が使いたいと思えるか」「効果が得られるか」「継続して使い続けられるか」と5つの視点が重要であり、1つも欠けてはならないということを学びました。

なかでも「既存システムとの融合により工数が増えないか」「導入後に現場で無理なく使えるか」に留意するとした教えには、実際の支援活動を具体的にイメージすることができました。

最後に、「ツールを売る側ではなく買う側に立って適切解を考えること」とした締め括りには、これから様々な現場で支援に携わる私たちにとってとても大事にしたい価値観であると感じました。

3.公的支援制度活用と補助金申請支援(講師:佐竹聡会員)

 午後の部では、佐竹聡講師より、公的支援制度の活用方法と、補助金の申請支援及び審査の具体的な方法についてご講義いただきました。

 本講義は3部構成で、第1部の公的支援制度活用に関しては、初めに中小企業診断士が業務で関わる機会の多い支援機関を紹介いただきました。これまで馴染みのなかった支援機関についても詳しく教えていただき、大きな学びとなりました。特に印象に残った業務は、中小企業基盤整備機構のよろず支援における窓口相談と、東京信用保証協会の専門家派遣です。窓口相談は案件数が多く、相談内容が当日まで分からない場合もあり、日頃から知見を広げ、深めることが必要だと改めて感じました。一方、専門家派遣は窓口相談とは異なり、事前に案件の内容が提示されるため、相談内容を踏まえて準備したうえで支援に臨める点が特徴だと感じました。

 その他、公的支援機関での業務の勤務形態(固定型・スポット型・自由型の3つの型)や、おおよその報酬額、及び従事のための方法(公募や紹介など)についても教えていただきました。専門家派遣など、公募のピーク時期が決まっているものもあるため、時期を逃さず挑戦したいと思います。

 続いて第2部では、補助金申請支援に関して、概要と留意点、及び申請の流れを教えていただきました。補助金は後払いであり、対象経費や事業実施期間にも制約があるなど、申請前に確認すべき点が多いことを学びました。

 中小企業診断士として支援する際には、補助金の申請・報告処理は煩雑であり、場合によっては不交付や返納となることもあるため、支援を行う場合には事前に事業者と支援範囲や条件を確認の上、契約書を締結する必要があることを学びました。特に、受託業務範囲と報酬の発生タイミングについては、明確に取り決めておくべきと感じました。

 最後に第3部では、小規模事業者持続化補助金をモデルに申請支援と審査のグループワークを行いました。申請書作成支援の留意点や、申請枠・特例・加点項目を学び、審査の観点を意識して計画書を検討するワーク前半と、他班の計画書を審査員の視点で採点するワーク後半を行いました。

 ワーク前半では、班のメンバーと意見を交わしながら、事業内容や取組の妥当性が伝わるよう、公募要領の「審査の観点」を意識して、計画書を検討しました。同じテーマであっても、異なる視点からの意見に触れることができ、新鮮に感じました。

 ワーク後半では、他班の計画書を審査員の視点で採点しました。採点を通じて、事業内容や取組の妥当性・実現性を分かりやすく伝えることの重要性を学びました。また、補助金申請支援については、必要となる工数も踏まえ、費用対効果を意識して取り組む必要があると感じました。

 総じて、中小企業診断士として公的支援や補助金支援にどのように関わるかを考える、とても良い機会になったと感じました。

4.感想

今回の講義を通じて共通して感じたのは、マネジメント、IT・DX、公的支援制度の知識を得るだけでなく、それらを経営の現場でどう活かし、成果につなげるかまで考えることの大切さです。課題図書では真摯さや組織全体を意識したマネジメントの重要性について、多様な視点から学びを深めました。IT・DX支援と補助金支援では、いずれも手段を目的化しない姿勢の重要性を学びました。今後は、経営者や従業員の立場に立ち、本当に必要な支援を考え、実行まで伴走できる中小企業診断士を目指したいと思います。

 

5.次回(第5回)の予定

日時:2026年10月3日(土)9:15~16:45

会場:グリーンパレス(江戸川区民センター)

東京都江戸川区松島1丁目38番1号

講義内容:

① 09:15~12:00 事業継続計画(BCP)(講師:長島孝善会員)

② 13:00~14:55 人事戦略(講師:木村和広会員)

③ 15:05~16:45 外国人人材活用(講師:船橋竜祐会員)

(千代延弘晃会員、谷川央佳会員、浅野浩明会員)

 

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