城東支部

学びの場

[2023/01/22]葛飾区立石図書館ビジネスセミナー
「仕事に追われている人必見!ムダ時間削減3つの方法」開催報告

 1月22日(日)の午後2時から、葛飾区立立石図書館にて、ビジネスセミナー「仕事に追われている人必見!ムダ時間削減3つの方法」が開催されました。講師は、化学品商社に20年以上勤務されている、中澤延寛会員です。行動制限が解除されてはいますが、感染予防策を講じ募集人数を限定した上での開催となりました。セミナー来場者は28名とほぼ満席で、20代から70代まで幅広い世代の方々が参加されていましたが、中でも若い世代の参加者が目立ちました。テレワークの増加など、働き方が大きく変わっている時代に合致したテーマへの、関心の高さを感じました。
 講師の中澤会員は、以前から、社内でIT導入プロジェクトの推進や所属部門の業務効率化に取り組まれています。落ち着いた語り口で、ご自身のムダ削減の経験や具体例を示しながら進められ、参加者はメモをとるなど熱心に聞き入っていました。


■セミナー概要
 冒頭で、「毎日プラス1時間、自由時間があったら何をしますか?」と問いかけを行い、参加者数名から発表いただきました。この問いかけにより、参加者のムダ時間削減への関心が一気に高まった印象を持ちました。

(1)日本の働き方の現状と課題
 日本の労働生産性が低い現状が示され、その理由として、長時間労働を良しとする風潮や、デジタル化・IT化の遅れを指摘されました。会社員個人もコロナ渦でストレスが増大し、身体の不調が増加・慢性化していると説明があり、ワークライフバランスの重要性を訴えました。これらの現状や課題を踏まえて、「毎日プラス1時間、自由を手に入れる」本日の目標を示し、参加者の当事者意識を高めていきました。

(2)ムダ時間とは
 ムダ時間を、「無理しなくても工夫次第で減らせる時間」と定義し、ご自身の経験から、ムダ時間が減らない理由の説明がありました。その上で、ムダ時間を減らす方法として、①決める②捨てる③削る、の考え方の紹介がありました。


(3)実践
 仕事の現状把握と目標設定の大切さを説明した後、いよいよ「ムダ時間削減3つの方法」の実践編に入ました。①「決める」では仕事の優先順位や、毎日の退社時間を「決める」必要性の説明がありました。仕事の優先順位を決めるために、やるべきことを全て書き出した上で、緊急度と重要度に応じて仕分けするやり方は、大変示唆に富むものでした。②「捨てる」では、社会人がモノを探している時間は、年間150時間にも上るというデータが紹介され、「捨てる意義」と「具体的に捨てるモノ」の提案がありました。具体的に捨てるモノには、物理的なモノ(机周り、引き出しの中)やデータ・情報的なモノ(パソコンの中)があり、その実際の例が示されました。また、③「削る」では、パソコンのショートカットキーやPREP法など、明日から使える具体例が数多く紹介され、ショートカット30選が別冊で配布されるなど、参加者にとってメリットを多く感じられる内容となっていました。この実践編で行われた個人ワークでは、参加者が自分の普段の仕事を思い描きながら、真剣に取り組んでいる様子が印象的でした。

■最後に
 中澤会員の実際の経験に基づく説得力のある話術により話に引き込まれ、気づくとあっという間に2時間が過ぎたという印象でした。質疑応答の時間では熱心な質問も多く、さらに、講義終了後にも具体的な相談を受けるなど、参加者の関心の高さが伺えました。
 講義の中で紹介された参考図書は、図書館ビジネスセミナーの会場に用意され、閲覧できるようになっています。実際に、休憩時間や帰り際に、参加者が書籍を手に取り閲覧しており、図書館利用との相乗効果を感じる事ができました。

 本セミナーの内容は城東支部YouTubeチャンネルで配信中ですので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=Iz2bv4cHn9M

(佐藤宗一 会員)

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