城東支部

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[2024/7/21] 墨田区の江戸野菜 第3回「寺島なす★祭り!」開催報告

2024年7月21日、「第3回 寺島なす★祭り!」が隅田公園のそよ風ひろばで開催されました。「寺島なす★祭り!」は、NPO法人寺島・玉ノ井まちづくり協議会(以下、てらたま協議会)主催の地域活性化イベントです。城東支部地域支援部が催しの企画から関わり、当日は診断士の有志も加わって運営のお手伝いを行いました。イベント前夜、東京は激しい雷雨に見舞われ天候が心配されましたが、当日は一転して快晴に恵まれ、日差しが照り付ける猛暑となりました。会場にはウォーターミストが設置され、薬剤師会による熱中症予防活動のサポートのもと、万全の暑さ対策が施されました。






「寺島なす★祭り!」では墨田区にルーツを持つ「寺島なす」を地域資源として盛り上げていくことを目的に、「寺島なす」を活かした様々な催しが行われました。「寺島なす」は、寺島(現在の墨田区東向島)付近で栽培されていた江戸東京野菜の一つで、徳川の将軍も食したという小ぶりで甘みの強いなすです。つい最近まで幻の野菜と化していましたが、てらたま協議会がその復活に取り組んでいます。会場内には、すみだ環境フェアのてらたま協議会ブースに立ち寄った方々から寄せられた「寺島茄子之介」(寺島なすイメージキャラクター)の似顔絵や、小ぶりでかわいらしい食べごろの寺島なすの株が飾られ、寺島なす一色の一日となりました。





大人から子供まで楽しめる催しが多数企画される中、目玉となったのは、地域の飲食店が「寺島なす」を使用した特製料理を提供し、お客さんがおいしかったお店に投票を行う「N-1(ナスワン)グランプリ」です。公園を訪れる多くの人が足を止め、地域の名店が腕を振るう寺島なす料理に舌鼓を打ちました。接戦の中、グランプリを勝ち取ったのは「かめぱんカフェ・すみだ食育goodネット・北海道芽室町」の連合チームの「寺島なすのピザ」です。結果発表とともに盛大な表彰式が行われました。また、「N-1グランプリ」に出店する飲食店の他にも、「寺島なす」を使用したスイーツやカクテルといった、独創的なメニューの出店もありました。それぞれの店の特色を生かした「寺島なす」メニューを食べ比べることによって、来場者は「寺島なす」の新たな魅力を発見することができました。




また毎年恒例、寺島なすを聖火に見立ててトーチでつなぐ青果リレーは今年も実施されました。例年墨田区の商店街や要所をめぐるリレーですが、今年は猛暑のためランナーの体調に配慮して隅田公園内でのエキシビションとなりました。「寺島なす★祭り!」が終盤に差し掛かるころ、寺島なすを聖火に見立てたトーチを掲げ、ランナーたちが会場に入場してきます。今年の青果リレーのゴールでは会場の来場者を巻き込んでの100人トーチキスが見どころとなりました。金のトーチを通じて、「寺島なす」がランナーから来場者へ、来場者から来場者へと渡され、渡されるたびにカウントの笛が響き渡ります。無事100人目に「寺島なす」がつながると会場は歓声に包まれ、大盛り上がりの中で今年の青果リレーはゴールとなりました。





 最後はオリジナル盆踊り「寺島茄子之介音頭」をみんなで輪になって踊り、「寺島なす★祭り!」の締めくくりとなりました。「寺島なす★祭り!」はてらたま協議会のリーダーシップのもと、たくさんの人や団体の協力により大成功を収めました。「寺島なす」の魅力を来場者に伝え、地域の一体感を醸成するイベントになったのではないかと思います。「寺島なす」の安定供給とさらなるブランディングに向けて地元の方々と連携を強化し、地域活性化に貢献したいというてらたま協議会の思いや、それを支える城東支部地域支援部の活動についてもイベントの中で聞くことができました。このような地域の絆を深める素晴らしいイベントが来年もさらに盛大に開催されることを楽しみにしています。




(渡邉光実会員)

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