学びの場
[2025/05/18]2025年度 城東スキルアップ 5月開講コース(第1回)開催報告
2025年5月18日(日)、2025年度 城東スキルアップ5月開講コース(以下、本コース)の第1回が、中央区の佃区民館にて開催されました。「使える診断士」を目指す本コースは人気が高く、今年度は5月と6月の2コース体制で実施されます。5月開講コースには、城東支部会員に加え、他支部や入会予定者、未登録の方を含む29名が参加し、8か月間ともに学びを深めていきます。第1回目のプログラムは以下のとおりです。
1.開講宣言
2.松井支部長開講挨拶
3.スキルアップコースの受講体験報告
4.受講生と事務局メンバーの自己紹介
5.中小企業診断士の役割と診断の原理原則
6.中小企業診断士の心構え
7.本コースの運営について
8.課題図書のやり方
9.城東ホームページへの投稿について
10.中小企業施策の概要
11.グループワーク「プロコン」とは
1.開講宣言(講師:木内清人会員)
木内清人講師の開講宣言により、本コースがスタートしました。
受講に当たり、本コースを最大限活用するための3つのポイントについてお話がありました。
・どのような機会も積極的に活かすこと
・相談できる仲間を増やし、今後支え合える関係を築くこと
・自分の強みを見極め、中小企業診断士としての方向性を持つこと
「使える診断士」を目指して共に学ぶという空気が会場に広がり、今後への期待が高まりました。
2.松井支部長開講挨拶(松井支部長)
松井支部長より、本コース開講にあたってのご挨拶をいただきました。特に、「小さなリスクをたくさんとってください」との言葉が印象的でした。失敗を恐れずに積極的に手を上げ挑戦することが成長に繋がると述べられました。インプットとアウトプットの両面を意識し、まずは全力で本コースに臨みたいと思います。

3.コース受講体験報告(講師:山本哲会員)
2024年度城東スキルアップコースを受講された山本哲講師より、受講体験についてお話しいただきました。「ポジティブに、全力で、自分の考えを込めて挑むこと」の大切さを語られ、中小企業診断士として一歩踏み出す後押しになったことが伝わり、私たちにとっても心強いメッセージとなりました。来年は自分たちが卒業生として体験を語れるよう、8か月間の学びを大切にしたいと思います。
4.受講生と事務局メンバーの自己紹介
受講生と事務局メンバーによる自己紹介が行われました。本コースには、新入会員からベテラン会員まで、多様なバックグラウンドを持つ29名が参加しています。初回ならではの緊張感もありましたが、今後の交流が楽しみになる良いスタートとなりました。
5.中小企業診断士の役割と診断の原理原則(講師:鈴木康文会員)
午前の部最後は、鈴木康文講師より、本コースの目的と中小企業診断士としての基本的な役割についてご講義いただきました。「使える診断士」を目指すことを本コースの目的とし、経営理論の原理原則を学び、それを実務に活かす力を身につけることの重要性をお話しされました。
また、バックキャスト思考の重要性についても紹介がありました。中小企業診断士として、長期的な視点で“あるべき姿”を描き、それに向けて段階的に経営改革を進める考え方・スキルの重要性を学びました。
6.中小企業診断士の心構えとは(講師:入山能力開発推進部長)
午後最初の講義では、入山央講師より、「活躍する中小企業診断士になるため」の心構えについて、実務補習でのエピソードを交えてお話しいただきました。大切なのは、経営者にとって価値のあるアウトプットを提供できるかどうか。そして、知識をただ披露するのではなく、実際に使いこなせる力が求められるというお話が印象的でした。本コースを通じて得られるさまざまな機会を、自分を高める「ネタ」として捉え、一つひとつの実践に丁寧に取り組んでいくことが、自身の成長につながると感じました。これからの8か月間で少しずつでも前に進み、経営者としっかり向き合える「活躍する中小企業診断士」に近づきたいと思います。

7.本コースの運営について(講師:木内清人会員)
木内清人講師より、年間カリキュラムや、実務従事・図書館相談員の機会、コミュニケーション体制、T-SMECA、城東支部ホームページおよびFacebookによる広報活動など、コース全体の運営についてご説明いただきました。
8.課題図書のやり方(講師:鈴木康文会員)
鈴木康文講師より、課題図書の目的と進め方についてご説明いただきました。本課題では、名著を通じて経営の原理原則を学び、それを要約・発表し、さらに受講生同士で評価し合うという流れで進めていきます。中小企業診断士に必要な知見を深めると同時に、情報を整理し、分かりやすく伝えるスキルを磨くことができます。決して易しい課題ではありませんが、インプットとアウトプットの両面を鍛える貴重な機会として、全力で取り組みたいと思います。
9.城東ホームページへの投稿について(講師:広報部 松井宏会員)
松井宏講師より、広報部の活動内容および城東支部ホームページの紹介、そして受講生が持ち回りで本講座の報告記事を執筆する企画についてご説明いただきました。あわせて、執筆にあたっての基本的な考え方や留意点についても学びました。本企画を通じて診断士としての表現力・発信力を高めたいと思います。
10.中小企業施策の概要(講師:石川慶成会員)
石川慶成講師より、今後の中小企業診断士活動において重要となる制度や支援機関などについて幅広くご紹介いただきました。あわせて、すべてを一人で抱え込まず、先輩や同期の中小企業診断士との関係性を築き、ネットワークを活用していくことの大切さにも触れられ、印象に残る講義となりました。
11.グループワーク「プロコン」とは(講師:佐藤賢治会員)
午後の最後は、「プロコンとは何か?」をテーマにしたグループワークでした。受講生が5つのグループに分かれ、プロコンの理想像や、求められるスキル・姿勢について活発な議論を交わしました。ワークでは、「ワールド・カフェ」という対話手法を取り入れ、受講生がグループ間を移動しながら議論し、最終的に元のグループに戻ってそれぞれの気づきを共有しました。普段は出てこないような新たな視点や考え方に出会うことができ、非常に学びの多い時間となりました。今回描いた「プロコン像」が、8か月後の修了時にどのように変化しているか楽しみです。今後も自分なりに「プロコンとは何か?」を問い続けていきたいと思います。

12.感想
開講初日は、講義、体験談、自己紹介、グループワークなどと盛りだくさんで、内容の濃い一日でした。特に、中小企業診断士として価値あるアウトプットを生み出すためには、知識だけでなく、姿勢や実践が欠かせないことを実感しました。
これからの8か月、「小さなリスクをたくさん取る」という姿勢で、受講生同期とともに真摯に取り組み、「使える診断士」に近づきたいと思います。
13.次回(第2回)の予定
日時:2025年6月15日(日)9:15~16:45
会場:中央区明石町区民館(東京都中央区明石町14番2号)
講義内容:
①図書発表「コトラーの戦略的マーケティング」(講師:鈴木康文会員)
②セミナーコンテンツの作り方(講師:渡辺英史会員)
③伝わる話し方(講師:一色映里 ストラーダ合同会社 代表社員)
(藤井篤宜会員、沢田太志会員、室田有明会員)