実務の場
[2026/02/19]中小飲食店・中小企業診断士向け インバウンド対応セミナー
2月19日(木)、オンラインにて、城東支部国際部主催による「中小飲食店・中小企業診断士向けインバウンド対応セミナー ~インバウンド対応で知っておきたい10のこと~」を開催いたしました。中小飲食店や企業支援を行う中小企業診断士を対象に実施し、東京協会所属の診断士を中心に約80名が参加しました。本セミナーでは、「インバウンド対応で知っておきたい10のこと」および「外国人目線の日本の魅力、SNSの活用」をテーマに、ひらがなネット株式会社の戸嶋 浩子氏ならびに清水 エド氏にご講演いただきました。コロナ禍の時期を除き、訪日外国人は年々増加傾向にあります。そうした中、訪日外国人観光客をどのように顧客として取り込み、どのような接客を行えばよいのかについて、墨田区などと連携実績を持つ同社の知見を、具体的事例とともにご紹介いただきました。
「インバウンド対応で知っておきたい10のこと」では、戸嶋氏より、訪日外国人の2人に1人は東京を訪れるといったデータの紹介などに加えて、外国語が話せるスタッフがいない飲食店でも十分に対応可能であることが示されました。その方法として、たとえば、「やさしい日本語(分かりやすい日本語で、ゆっくり、はっきり話す)」の活用や、ジェスチャーや翻訳アプリを笑顔とともに用いるといったことです。また、事前の準備として、多言語メニューや料理写真を用意したり、お薦めのメニューを明示しておいたりすることも効果的とのことでした。そのほか、ムスリムの方には豚肉とお酒(調味料含む)を使わないメニューを、ベジタリアンやヴィーガンの方には1品でもよいので菜食メニューを用意しておくと喜ばれるとのことでした。
続く「外国⼈⽬線の⽇本の魅⼒、SNSの活⽤」では、タイご出身の清水氏より、外国人の視点から見た日本の魅力と効果的なSNSの活用方法についてご説明いただきました。たとえば、日本食は健康的な印象があり、季節感が感じられ、見た目がアートのようである、とのことです。また、日本は伝統と現在、さらには未来が融合している点が魅力とのことでした。伝統的な面では神社仏閣があり、着物を着た女性が見られる一方で、現代的な面としては電車が時間通りに運行されていることや街が清潔であることが印象的であるとのことでした。そして、ロボット技術などのテクノロジーやアニメ・ゲームといった分野に未来を感じるとのことでした。
タイ人旅行者の特徴として、自国にないものを見たい、体験したい意欲が強く、日本独自の文化や季節感への関心が高いとのことが紹介されました。
SNSの活用については、インスタグラムやTikTok、YouTube、Facebookに加えて、グーグルマップに掲載も重要であるとのご説明がありました。また、外国人インフルエンサーの活用も効果的であり、自店に合った投稿を行っているインフルエンサーを検索し、直接交渉する方法も具体策として提示されました。
本セミナーは、中小飲食店を支援する中小企業診断士にとって、支援企業が取り入れやすい具体的な施策を学ぶ有意義な機会となりました。


(国際部 篠原 信会員)



