城東支部

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[2022/07/16]城東支部社会貢献事業「サーキュラー・エコノミーチーム」リサイクルセンター見学報告

7月16日(土)10時より、足立区入谷にある株式会社首都圏環境美化センター様(以下首都圏様)のリサイクルセンターを見学しました。首都圏様は飲料メーカー等から回収した産業廃棄物を分別する中間処理施設を複数運営されており、再生成を行う事業者(工場)に分別済みの原料を提供している、業界を代表する事業者の一つです。

はじめに廃飲料容器を再資源化するための分別加工を行う処理施設を見学しました。決して広くはない敷地を効率的に活用し、凝縮された立体的な選別フローに多彩な技術が投入され、それらがほぼ自動化されていることに驚きます。鉄、アルミ、ビン、ペットボトル、それらを収集する際の袋に至るまで選別を徹底し、全てが再資源化されています。

その後、本社会議室にて代表取締役の斉京由勝様、社員の皆様より、事業内容の説明を受けました。循環経済の重要性の高まりを受け、プラスチック資源循環促進法が2022年4月に施行され、以前は難しかったペットボトルを原料としてペットボトル生み出す技術(ボトルtoボトル)が急速に進展しているそうです。また、街中の自販機脇のリサイクルボックスがゴミ箱の代わりに扱われていることが、再資源化の生産性を低下させていることを知り、消費者が「ごみ」ではなく「資源」であることの意識を持って行動することが非常に重要であることを再確認しました。2022年秋には、異物混入を削減する業界統一のオレンジ色のリサイクルボックスを街中で見かけることが増えそうです。

中間処理施設の後続工程に当たる、リサイクル工場の原料のサンプルや、頂いたパンフレット類も非常にわかりやすく、事業に対する熱い議論が交わされたことで、リサイクル業界に対する知見を高めることができました。

今回の経験を通じて得た知見や繋がりを活かして、今後も城東支部社会貢献事業の活動の中で、サーキュラー・エコノミーが根ざす社会の実現に向けて議論を深め、中小企業における実践支援や啓発活動に取り組んでいきたいと考えています。

(五十嵐英樹会員)

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