交流の場
[2025/05/24]J-Step(行動する診断士の会)春大会『遊びながら学ぶ!ボドゲで拡げる診断士の視野!』開催報告
「ボードゲームカフェ」って行ったことありますか?「ボードゲームって、人生ゲームとかモノポリーとか野球盤とかのこと?」と思っているアナタ!それもボードゲームではあるのですが、あるんです!シンプルでバカバカしいけどすっごく盛り上がるライトなゲームが簡単に楽しめる場所。それが「ボードゲームカフェ」で、結構いろんなところにあるみたいです。最近では、ボードゲームがチームビルディングやコミュニケーション研修の一環としても注目されているので、楽しいだけでなくビジネス活動のヒントも得られると聞けば、いちど行ってみたいと思う方もいらっしゃるとは思います。でも一人では行かないよね、っていうアナタ!そんな「一人ではなかなか行かない(行けない)場所での体験を、みんなでやって楽しんじゃおう!」、それがJ-Step!行動する診断士の会です。
5月24日(土) J-Step春大会では「遊びながら学ぶ!ボドゲで拡げる診断士の視野!」と題し、多彩なゲームが揃う「Jelly Jelly Cafe 高田馬場店」を貸し切り「ボードゲームカフェ体験イベント」を開催、17名の好奇心旺盛な診断士のメンバーにご参加頂きました。
まず福永会長(今回)から、ボードゲームは大掛かりな開発費が必要なゲームソフトと違い、参入障壁が比較的低く、アイデアだけでコストを抑えた人気があるゲームが割とすぐ作れたりするということ、データ活用のリテラシーの向上にもつながること、そんなボードゲームをみんなで楽しめるボードゲームカフェの出現・拡大から、ボードゲーム市場が最近伸びてきていること、今のところ商圏人口が10万人くらいが採算分岐点であること、等の解説を頂きました。
続いて「Jelly Jelly Cafe 高田馬場店」店長より、食べ物の持ち込みOKです等お店の説明だったのですが、そこは診断士の会、参加者はみな診断士であり(笑っちゃうんですけど)必然的に実態ヒアリングの時間に。
Q 来店客の年齢層、男女比、グループ客のほか単独客の有無
A 平日の営業時間は13時からですが、昼間は割合では大学生が7割くらい、夜勤で働いている方などもいらっしゃいます。男女比はバラバラですが、強いて言うなら男6女4かな、重いゲームは男性が好まれる傾向が強い。相席イベントを平日やっていて、一人で来た方が、初めて会う方とゲームをするということもままあります。
Q 採算分岐の想定人数、客単価、平均滞在時間
A 土日に関しては20から30名、平日は昼夜合わせて10名から20名、客単価は土日が3,000円、平日は2,000円くらい、平均滞在時間は2時間くらいですが、5時間上限の料金体系なので、5時間おられる方も多い、説明に1時間かかるゲームもあります。
Q 販売もしているのか。廃盤やレアと呼ばれるものも販売しているのか。
A ゲームカフェ運営とは別会社で販売しています。最近は日本産のゲームもでてきましたが、昔は海外のゲームを日本語に翻訳して作ったものが多く、版権の問題で廃盤になるものも少なくありません。
Q 他店との差別化とは
A 単にボードゲームが置いてあるだけではなく、あくまでカフェとして、なるべくすごしやすい雰囲気を作ることに注力しています。
Q 盗まれるリスクがあるのではないか
A あります。ボードゲームそのものではなくて、中に使われているパーツに結構カッコいいものとかあって持って帰りたくなってしまうようですが、管理するのは難しい。店によっては返却の際にカウンターにお持ち頂いて確認するところもあります。
等々、なかなかしっかり答えて頂き、診断ヒアリングの大喜利の様相で十分盛り上がり、福永会長(今回)からストップがかからなければまだまだ続く雰囲気でした。
そんなこんなでここからは4人×4テーブルに分かれて、Let’s Play!それぞれお店がテーブルごとに用意した「シンプルだけど盛り上がるボードゲーム」を、一通りやってみて、30分くらいで席替えチームチェンジ、一人3つから4つのボードゲームを体験しました。
以下いくつかをお店HPの解説から引用してご紹介します。
《おばけキャッチ》
おばけ(白色)、本(青色)、椅子(赤色)、ビン(緑)、ネズミ(灰色)の模型が真ん中にあり、山札から1枚ずつカードがめくられます。めくられたら、カードに描かれている複数の絵の模型の種類か色のいずれでもない要素のコマを素早く取ります。例えばカードが青いおばけ、赤いビンの二つが書かれていたら、ネズミ(灰色)の模型を早く取った人がそのカードをゲットできます。ただしたまに灰色のネズミそのものが書かれている等のカードがありその場合はそのものの模型を取らなければいけません。全部のカードがめくられて手元のカードが一番多い人が勝ちです。最初おっかなびっくりでなかなか手がでませんが、慣れてくると取り合いになり盛り上がります。外国のものらしく、絵に独特の趣があり、模型も最初の説明にあった「持って帰りたくなる」気持ちがわかります。
《ワードウルフ》
「人狼」のボードゲーム版。ゲームマスターがお題の候補(カードがある)から2択のワード(例えば「消しゴム」と「修正テープ」を選択し、手書きのカードに一枚だけ「修正テープ」(これがワードウルフ)、後のカードに「消しゴム」(これを持つ人を「市民」という)と書いて配ります。その後お題について自由にトークし(例えば「みんな持っているよね」とか、「スマホにもあるよね」とか)、だれがワードウルフなのかを推理していく正体隠匿系のボードゲーム。一定時間後、せーので誰がワードウルフなのかを指さし、最多票の人がワードウルフなら市民の勝ち、最多票の人が市民ならワードウルフの勝ちです。ただしワードウルフを指摘されても、市民が何の話をしていたかを当てることができれば、ウルフの逆転勝利です。自分がウルフなのか市民なのかわからない中でどんな質問を投げかけるか、それに対して誰が妙なことを言うか、いろいろ推理するのが絶妙で楽しいです。
《パン?パン?コーギー??》
マスターがカードを出し、「コーギー」だったら指さして「コギ!」、「パン」だったら手をたたいて「パン!」と早く言えた人がカードをもらえて、間違えると全部没収!次に正解した人が全部もらえます。ただそれだけなのに、「コーギーの顔の形に焼いたパン」や「パンという字を作っているコーギー」のカードがあり、ほぼ全員が「どっちやねん!」と突っ込みますが、回答は書いてありません。結局その場でマスターが決めることになりますが、次々とそんなカードがでてきてそのたびごとにワイワイ混乱するということが楽しい「愛すべきクソゲー」です。
参加された方の感想は、「今まで体験したことがない体験だ」「面白かった。こんなに盛り上がるとは思わなかった」「シンプルでバカバカしい方が面白い」「クソゲーこそ真髄だ」「次は会社のメンバーと来店したい」「今度は重い戦略系のボードゲームに時間をかけてハマりたい」等々好意的なもので占められました。
J-Step行動する診断士の会は、年4回。次回夏大会は、9月13日(土)の予定で、今年11回目となる「足立シティロゲイニング」にJ-Stepとして何チームかに分かれて参加することを計画しています。ロゲイニング(rogaining)とは、地図とコンパスを頼りに、決められたチェックポイントを回り、得点を競うスポーツではありますが、オリエンテーリングとは若干違うようで、必ずしも全ポイントを早く回る(走る)ことをせずとも、地域にある様々な名所や名店を(歩いて)回るという戦略もある模様です。参加申込みは8月の予定で、その企画会議(Web)を8月初旬に行う予定です。(次回の会長: 広江淳良)
次回も、好奇心旺盛な方、一人でできない訳ではないが、一人ではなかなかやらないわなっていう方のご参加をお待ちしております。(今回の会長 福永圭佑、事務局 末林和之)