交流の場
[2026/02/28] J-STEP 冬大会「正解はひとつじゃない。あなたの一手が未来を変える『2050カーボンニュートラルゲーム』体験」開催報告
2月28日(土)、森下文化センターにて、J-STEP冬大会「2050カーボンニュートラルゲーム体験」を開催し、16名の好奇心旺盛なメンバーにご参加いただきました。「百聞は一見にしかず」と言いますが、さらに言えば見ただけの理解と、実際に体験して得られる理解はまったく違うものです。
今回の企画は、まさにそのことを実感する体験型のプログラムでした。
近年よく耳にする「カーボンニュートラル」とは、温室効果ガスの排出量と吸収量を差し引きゼロにすることを目指す考え方で、世界は2050年の実現を目標に掲げています。しかし、言葉や資料で説明を聞くだけでは、なかなか実感が湧きません。 そこで今回の冬大会では、カードゲーム形式の体験型プログラム「2050カーボンニュートラルゲーム」を実施しました。


参加者はそれぞれ、住宅メーカー、電力会社、自動車メーカー、農林業、IT、金融、政府など12の業種のプレイヤーとなり、与えられた資金やアクションカードを使いながら意思決定を行います。 各プレイヤーは、利益を優先する投資、CO₂排出を削減する施策、森林吸収を増やす取り組み、などのカードの効果を予想して選択し、その結果が会場前方のボードに示された排出量・吸収量・温室ガス量にリアルタイムで反映されていきます。
ゲーム序盤では排出量が増え、「このままでは環境が悪化するのではないか」という緊張感が会場に広がりました。


しかしそこは聡明な診断士の面々、ターンが進むにつれ、「利益よりも環境を優先しよう」「資金を融通して環境投資を進めよう」といった協力的な動きが自然と生まれ、最終ターンでは排出量より吸収量が上回る“カーボンネガティブ”という状態に到達しました。 講師の小杉先生からも「何度も実施しているが、この結果になるのは非常に珍しい」 とのコメントをいただき、診断士グループの環境改善への意欲の高さを示す誇らしい結果となりました。もっとも、その結果として経済規模はやや縮小するという側面もあり、環境と経済のバランスの難しさを改めて実感することになりました。


ゲーム終了後には参加者から、もっと早く協力できていれば結果は違ったのではないか、業界間で資金を回す仕組みが必要ではないか、環境と経済の最適なバランスはどこにあるのか、といった多くの気づきが共有され、まさに「未来を疑似体験する」時間となりました。
予定していた振り返りの時間は会場都合で短縮となりましたが、その分、懇親会では議論がさらに盛り上がり、ゲームの感想や気づきについて活発な意見交換が行われました。

J-STEP(行動する診断士の会)は、春夏秋冬の年4回、「一人ではなかなかやらないけれど、みんなならやってみたい」そんなテーマを実際に体験する活動を続けています。
次回春大会は、5月予定、その企画会議は4月に開催の方針です。ご興味のある方はぜひご参加ください。
「知っている」と「やってみた」の間には、大きな違いがあります。その違いを体験する場――それが J-STEP ‼。

(講師:小杉和弘先生) (今回の会長:広江淳良 事務局:末林和之)



