城東支部

支部会員の皆さまへ

[2021/08/09]城東支部「朝の勉強会」第4回の報告

8月9日(月)朝6:00、城東支部の朝の勉強会 第4回が開催されました。
講師に佐々木静会員にお招きし、「中小企業IT導入支援の現場」というテーマでお話をいただきました。
この日は、3連休の最終日、東京オリンピックの閉会式の翌日早朝の開催でしたが、16人の方に参加していただきました。特に企業でのIT活用に関心のあるメンバーが多く参加されていたと感じます。

佐々木会員の中小製造業向け生産管理パッケージソフトのインストラクター、経営課題解決のためのIT導入支援をされてきた経験をもとにしたお話でした。



まず、企業規模と、直面する問題についてのお話がありました。
小規模の頃のIT導入目的は、業務効率化であるExcelなどが使われることが多く、ITメーカーが関わることなく、企業が自力で導入・運用していくことがほとんどだということでした。
そこから規模が大きくなるとExcelの限界を迎えるとのことでした。この頃から、多人数での同時編集や特定のIT担当者に依存する管理など様々な問題があり、その解決のためにITの導入目的に変わるとのことでした。この頃には業務に特化したソフトなどの導入がされることが多いとのことでした。
さらに規模が大きくなるとIT導入目的は、部門や会社の経営力向上につながるデータ管理になっていくとのことでした。

このように規模が大きくなりIT環境に問題を抱えた企業に、経営コンサルタントやITメーカーが関わると、問題があることはわかるものの、各々の不得意分野がでてくるとのことでした。
例えば、コンサルタント視点では、IT知識の不足や、該当ソフトのサポートができない問題があります。また、ITメーカー視点では、導入目的が不明確、プロジェクト体制がないなどの問題があります。



この問題解決のため、佐々木会員から「経営コンサルタントとITメーカーが該当企業を支えあう協力体制」だという提案がありました。
なお、佐々木会員が中小企業診断士を目指した一因として、IT導入支援で関わった経営コンサルタントの存在があったとのことでした。



協力体制ができた場合でも、課題や操作の難易度により、経営コンサルタントとITメーカー(ベンダー)の支援体制の方針が変わるということでした。
佐々木会員から、私たち中小企業診断士など経営コンサルタントには、特に経営課題抽出やプロジェクトの立ち上げに関与してほしいという提案がありました。
一方で、経営コンサルタントとITメーカーの間で、担当が曖昧になるのがKPIのチェックだということでした。

また、佐々木会員のこれまでの経験から、ソフトウェアの形態別にITメーカーのサービスの違いがあるという話がありました。
特に、見落としがちなのが「サポート体制」による選択で、導入したソフトウェアを生かせない要因のひとつに、このサポート体制があるとのことでした。



経営コンサルタントとして、ITメーカーの一員としてという、佐々木会員の話は、とても熱のこもった話でした。参加者からの多くの質問にも、丁寧かつその熱意がいかんなく発揮されていたと感じました。

今回のような経営コンサルタント+ITメーカーという話は、得意な方が少なく、大変勉強になる会となりました。

<次回の予定>
木内清人会員を講師による
「9/13(月)6:00~7:00 地方創生への取り組み~ZAWAZAWAプロジェクトの活動~」
となります。
概要やZoom情報は、城東のメーリングリストにてご連絡いたします。
事前予約は不要ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

<講師募集>
朝の勉強会をご自身の興味関心、得意分野をPRの場としてご活用ください。
講師としてご登壇いただける方は、お名前とお話しいただくテーマを、
大石支部長宛にご連絡ください。
連絡先:大石正明支部長 ooishi@@@zj8.so-net.ne.jp(@は1つにしてください)

(布能弘一会員)

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