城東支部

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[2021/12/11]地方創生☆政策アイデアコンテスト2021で地方創生担当大臣賞を受賞しました




■はじめに
12月11日(土)に内閣府主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト 2021」の最終審査会が行われ、私たち中小企業診断士グループの株式会社ビジネスクロスと杏仁専門メーカーの株式会社M.アヴァンスのチームが提案したアイデア「国産杏仁オイルが日本一のあんずの里を守る」が大学生以上一般の部で地方創生担当大臣賞を受賞、野田聖子大臣から表彰状と盾、副賞をいただきました。

地方創生☆政策アイデアコンテストは、RESASやV-RESASを活用して地域課題を分析し、地域を元気にするような政策アイデアを募集するコンテストです。高校生・中学生以下の部、大学生以上一般の部、地方公共団体の部の3部門で全国から963件の応募があり、最終審査会で各部9組、計27組が大臣賞を目指してプレゼンしました。今年の最終審査会は、コロナウィルス感染拡大防止のため、オンラインで開催され、ニコニコ生放送でライブ配信されました。

■アイデアの趣旨
今回のアイデアの舞台は、日本一のあんずの生産地であり、毎年10万人が訪れる「あんずの里」、美肌の湯として知られる「戸倉上山田温泉」、日本遺産に認定されている「姨捨棚田」などの観光資源を有する千曲市です。しかし、近年、千曲市では、儲からないために農業経営体が逓減し、それに伴ってあんずという観光資源が減少、さらに、観光客が減少するという負の連鎖が起こっていました。そこで、私たちは、あんずの付加価値を高めることで稼ぐ仕組みを提案することとしました。

現在、国内のあんずの種は有償で廃棄されています。しかし、あんずの種である杏仁には、美容効果のある成分が含まれています。そこで、中国産の杏仁で美容オイル開発しており、製造ノウハウを有している株式会社M.アヴァンスと協力して、杏仁オイルを商品化することを考えました。これまで日本では、あんずの種が廃棄されていたため、純国産の杏仁オイルは存在しません。そんな未利用資源であるあんずの種を活用することで、日本初の純国産杏仁オイルを実現し、あんずの持つ付加価値を向上させます。
また、美肌の湯として有名な戸倉上山田温泉でプロのエステティシャンが提供する「杏仁オイルエステ」、年間を通して楽しめる「杏仁オイル絞り体験」、あんずの木の「オーナー制度」を作り、地域企業との連携による雇用の創出、観光地としての魅力向上による交流人口の増加を通じて、地域経済の持続的な発展を図ります。

■さいごに
審査員の方からは、廃棄されている未利用資源を活用する提案であること、その資源活用を通じて広く地域活性化を図る提案であること、を評価いただきました。現在は、千曲市のあんず関連企業である、森食品工業株式会社や長野県工業技術総合センターとの打ち合わせを行い、今後の協力体制を構築しています。
アイデアの実現に向け、今後もチーム一丸となって、活動してまいります。

また、本コンテストの準備は、地域課題の分析から解決提案を考える過程、自分たちが考えたことを効果的に伝えるプレゼンなど、学ぶことの多いものでした。この経験を今後の診断士活動に活かしてまいります。

 

<関連ページURL>
地方創生☆アイデアコンテスト 2021(公式サイト)
地方創生☆政策アイデアコンテスト2021 (resas-portal.go.jp)
地域経済分析システム(RESAS、V-RESAS)
https://resas.go.jp/
V-RESAS | 新型コロナウイルス感染症が地域経済に与える影響の可視化


株式会社ビジネスクロス&株式会社M.アヴァンス メンバー(五⼗⾳順、敬称略)
●株式会社ビジネスクロス 千曲市地方創生チーム
中小企業診断士 宮崎博孝(代表)
井戸本さと子、木内清人、榊原由佳、高橋佑樹、
土信田雅祥、福岡誠、吉岡雅樹
●株式会社M.アヴァンス
 岸江美寿保(代表)、國平貴弘(プロジェクト責任者)

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