城東支部

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[2023/05/27] J-Step春大会『春の墨田区「小さな博物館」めぐり』開催報告

5月27日(土) J-Step (行動する診断士の会) では、2023年度の春大会として【春の墨田区「小さな博物館」めぐり】を開催しました。
墨田区「小さな博物館」とは、”ものづくりのまち”すみだの産業や文化を語るに欠かせない「製品」「道具」「文献」「資料」などのコレクションを、その製品を作っている工場や作業所、民家などの一部を利用して展示している将に「小さな博物館」で、無人の「展示コーナー」的なものもあれば、作業所や会社の一角で代表の方から直接お話をお伺いできるところ(予約が必要な場合もあり)もあり、墨田区のHPによれば、現在24か所あるとのことです。今回はその中から両国近隣の5か所を訪問致しました。
最初に訪れた「指物博物館」は、「指物益田」さんの作業場の一角で、「指物」とは釘などを使わずに木と木を組み合わせて作られた家具や調度品なのですが、すみだマイスターでもある益田さん本人が、自ら製品(作品)のご説明を頂き、のみならず自らの指物職人になった歴史、職人の業界事情、国内より海外での高い評価、歌舞伎業界等新しい市場参加と不断の勉強の必要性等をお話し頂きました。


二番目に訪れた「建築道具・木組資料館」は、「森下工務店」さんという会社の2階にある無人展示場ですが、土曜は会社が休みであったにもかかわらず、電話して鍵を開けて頂き、木製の家の緻密な骨組みの模型等を拝見させて頂きました。




次に立寄った「桐の博物館」は、「桐屋田中」さんという家具屋さんの一角を展示スペースとしているところですが、こちらも社長の田中さんから直接ご説明を伺うことができ、更に当社のYouTubeに会員登録をするともらえる桐箱の名刺入れを(その場で登録して)全員頂きました。




 圧巻は、次の「袋物博物館」で「東屋」さんという皮袋物製作専門店の2階の一室を展示場として、東日本ハンドバッグ工業組合貯蔵の江戸時代から大正時代にかけての、煙草入れ、筥迫、紙入れ、腰下げなどの貴重なコレクション、手動ミシンなどの製作道具など約100点を展示、これを”5代目”木戸さんが、木戸家の歴史・自らの体験等も交え、軽快な口調で語って頂き、革製のしおりのお土産も頂きました。後半”6代目”麻貴さんもご登場いただき、現在の「東屋」さんの商品もご紹介頂きました。





 もう一つ、最後にこちらも無人の展示場でしたが「相撲写真資料館」で歴代の横綱の勇姿を見て、本日のプログラムを締め、懇親会に向かいました。
 当初、いくつかのチームに分けてより多くの博物館を見学し集合して報告しあうというスタイルを考えていたものの、参加人数が10人であったため1チームとしたのですが、むしろこのくらいの人数がいたことから(なおかつ中小企業診断士の勉強会だと名乗ったこともあり)、より丁寧なご説明を頂くことができたものと思われ、「一人ではなかなかできないことを、みんなでやって面白く」というJ-Stepらしい企画になったと思います。
 また各博物館は街歩きにちょうどよいくらいの距離で点在しており、移動する間、普段なら気に留めないような和菓子や中古品販売のお店、ちょっと変わった看板や交通標識に至るまで様々なものが新鮮に感じられました。すみだ「小さな博物館」はまだ相当数残っており、2回目3回目をやってもよいかもしれません。
 J-Step(行動する診断士の会)は、春夏秋冬の年4回開催。次回夏大会は8月の予定。次回も診断士としての私たちの好奇心をくすぐる興味深いテーマを用意しますので是非ご参加下さい。

    (会長:幸田悦男、記録:末林和之)

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