城東支部

学びの場

[2023/6/10] 2023年度 城東スキルアップコース 第1回 開催報告

6月10日(土)、2023年度城東スキルアップコースの第1回目が人形町区民館にて開催されました。初日は32名の受講生中、業務等の都合で参加の叶わなかった1名を除き、31名が出席しました。

第1回目のプログラムは次のとおりです。
1.開講宣言
2.開講挨拶
3.2022年度卒業生による城東スキルアップコースの受講体験
4.受講生 自己紹介
5.講師&事務局 自己紹介
6.中小企業診断士の役割と診断の原理原則
7.診断士の心構え
8.本コースの運営について
9.課題図書のやり方
10.城東ホームページへの投稿について
11.中小企業施策の概要
12.グループワーク「プロコンとは?」

1.開講宣言(講師:木内事務局長)
木内事務局長より、城東スキルアップコースの開講宣言がありました。今回の受講機会を活かすヒントとして下記の3つのことが重要であるとのお話をいただきました。
① 事務局が提供する様々な機会を積極的に活かすこと
② 様々な専門性を持つ「聞ける人」「頼める人」を増やしていくこと、その人に聞きやすい、頼みやすい関係を築いていくこと
③ このコースでは診断士に必要なことを一通り知ることができるので、その中から自分の強みとなる得意分野を見極めること



2.開講挨拶(講師:松井支部長)
城東支部松井支部長より、学びと実践のバランスが取れた城東スキルアップコースを診断士活動に活かして欲しいとのアドバイスをいただきました。自分の得意分野や不得意分野などの立ち位置を確認し、今後何を売りにするかを考えながら診断士のネットワークを広げていく所存です。



3.城東スキルアップコースの受講体験(講師:中澤延寛会員)
2022年度に城東スキルアップコースを受講した中澤延寛会員より、本コースの体験談をお話いただきました。
中澤会員は城東スキルアップコースで心掛けたこととして、下記を挙げられました。
① 講義については、毎回一度は質問するよう心掛け「爪痕を残すこと」、質問事項を探すために予習にも重点を置いたこと
② 課題図書については、「一言で言うと何か」を常に意識しながら読んだこと
③ 実務従事は傾聴を基本とし、リーダーとしてメンバーの役割を調整する一方、必要に応じては決断を下すこと
④ 図書館セミナーでは「一番伝えたいことは何か」を考えながら準備したこと
限られた時間ではありましたが、密度の濃い貴重な体験談を伺い、目的意識を持って受講することが必要と感じました。



4.受講生 自己紹介
受講生の自己紹介を受講番号順に行いました。企業内診断士や独立診断士など様々な経歴・年齢の方が集まり、城東スキルアップコースを受講した理由などを2分間で発表しました。



5.講師&事務局 自己紹介
会場には9名の講師、事務局の方がお越しになり、自己紹介、コース運営での役割などのご紹介をいただきました。



6.中小企業診断士の役割と診断の原理原則(講師:鈴木康文会員)
鈴木康文会員より、本コースの目的が「使える中小企業診断士=経営診断士」を増やすことであり、依頼者の期待以上の成果を上げる能力を身につけることであると説明がありました。
経営の定義の解説に続き、企業(事業)の成長サイクルや経営理念から経営実行に至るピラミッド構造の図解を用いて、本コースの全体像をご説明いただきました。これにより、本コースのカリキュラムが非常に緻密に構成されていることを確認でき、講義は一言たりとも聞き逃さず、参加機会は積極的に活用する決意を新たにしました。



7.中小企業診断士の心構えとは(講師:入山能力開発推進部長)
入山能力開発推進部長より、「試験に受かっただけの中小企業診断士」から「第一線で活躍する中小企業診断士になりたい」という思いとは裏腹に、現実には活躍しない中小企業診断士が多いとのお話がありました。また、その主な原因は知識・経験・ノウハウの不足ではなく、心構えであるため、より価値の高いアウトプットを生もうとする姿勢が重要であることをご教示いただきました。本コースを自分のレベルを高めるための「場数=ネタ」と捉え、積極的に様々な場に参加し、やり切ることで、高い評価と経験値を得て更に認知度を高めてもらいたいと激励をいただき、改めてこの「場」を活かしきる意を強くしました。



8.本コースの運営について(講師:木内事務局長)
木内事務局長より、年間スケジュール・カリキュラム・実務機会(実務従事、図書館セミナー)・本コース内でのコミュニケーション方法(Slack、Dropbox)についてご説明いただきました。



9.課題図書のやり方(講師:鈴木康文会員)
鈴木康文会員より、経営診断課題図書に取り組み「経営の原理・原則に関する理解を深める」「経営診断に役立つ考え方、ツールを増やしていく」ことが目的であるとのご説明をいただきました。「全体像を理解する力」「分かりやすくまとめる力」「プレゼン力」「コメント力」を身につけ、作業時間を上手に管理していきたいと思います。



10.城東支部ホームページへの投稿について(講師:井部聡会員)
井部聡会員より、城東スキルアップの講義レポートを受講生の持ち回りで執筆し、城東支部ホームページに投稿することをご説明いただきました。
記事執筆を通じて、「読み手に魅力のある文章力を身につける」「文書校正の流れを身につける」「掲載記事に相応しい写真撮影を知る」ことを期待しているとのお話をいただきました。



11.中小企業施策の概要(講師:市川尚人会員)
市川尚人会員より、中小企業施策には様々な分野があるが、そのすべてに精通する必要はなく得意分野を持っておくことが重要であるとのご説明をいただきました。講義を通じて今後の診断士活動に活用できる情報管理ノウハウを学ぶことができました。




12.グループワーク「プロコンとは?」(講師:須々田智昭会員)
須々田智昭会員の進行により、「プロコンとは?」をテーマに、ワールド・カフェ形式でのグループワークを行いました。ワールド・カフェとは、最初に少人数のグループを作り議論を行い、その後メンバーをシャッフルしながら話し合いを行うことで、1つのグループは少人数ながらその場にいる全員と意見交換をしたのと同様の効果をもたらす手法です。



グループを横断した活発な意見交換が行われ、「プロコンとは?」に対する共通する大まかな方向性が見受けられたように感じられました。まとめの発表ではグループごとの個性も発揮されポジティブな雰囲気の中で議論を深めることができました。



13.感想
本コースは城東支部の先輩診断士の皆さまが英知を傾けて練られたカリキュラムと、多くの方の協力を得て成り立っているものであることを実感しました。
また、ワールド・カフェという、いままで知らなかった意見交換の方法を体験でき、貴重な経験となりました。このような充実した講義内容に積極的な姿勢で取り組み、受講生同士で切磋琢磨しながら「使える中小企業診断士」を目指していきたいと思います。

14.次回(第2回)の予定
日時:2023年7月1日(土)9:15~16:45
会場:明石町区民館(東京都中央区明石町14-2)
講義内容:
① 図書発表「ロジカル・シンキング」(講師:鈴木康文会員)
② BMCを活用した中小企業支援(講師:平山弘之会員)
③ 知的資産経営(講師:細野祐一会員)

(石川慶成会員、神戸敏光会員、三上彰久会員)            

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