城東支部

学びの場

[2023/11/4]2023年度 第6回城東スキルアップコース開催報告

2023年度 第6回城東スキルアップコース開催報告

11月4日(土)、2023年度城東スキルアップコースの第6回目が台東区立浅草文化観光センターにて開催されました。32名の受講生中、28名が出席しました。

 

第6回目のプログラムは次のとおりです。

1.課題図書「マネジメント 基本と原則」

  • 金融機関との円滑なコミュニケーション
  • 公的支援制度活用と補助金申請支援

 

1.課題図書「マネジメント 基本と原則」の受講生発表(講師:鈴木康文会員)

課題図書の3回目は、「マネジメント 基本と原則(著者:P.F.ドラッカー、訳:上田淳生)」を題材に、2つのグループに分かれて受講者が各自3分間のプレゼンテーションを実施しました。続けて、印象に残ったプレゼンテーションやそこから得た気づきなどについて意見交換を行い、全員が集まったあとにそれぞれのグループで挙がった意見を代表者がまとめて発表しました。最後に鈴木康文講師の講評と課題図書の解説をいただきました。

初回の課題図書の発表では「本の内容をいかに要約して話すか」という点を意識していた方が多かったですが、発表を重ねていく毎に「自分のエピソードを交える」、「関連書籍の内容を紹介する」など、各自工夫を凝らした発表に変化しているように感じました。第3回城東スキルアップコースで一色映里講師から学んだ話し方のテクニックの活用に加えて内容にも磨きがかかったことで、各々のプレゼンテーションの聴衆を惹きつける力が増したように思います。


2.金融機関との円滑なコミュニケーション(講師:井上有弘会員)

井上有弘講師より、金融機関と円滑なコミュニケーションを行うためのポイントについてお話しいただきました。最初のパートでは金融機関が中小企業を見る際の財務面を重視した視点や自己査定の方法、中小企業診断士として支援できる側面についてお話しいただきました。融資審査や債権管理では必ずしも数字だけで判断されるわけではなく、定性的な評価も重視されるとお聞きし、中小企業診断士として支援先企業の強みをいかに見出し、分かり易く情報を伝えることの重要性を感じました。

 

続いて、金融機関の種類の整理のあと、中小企業診断士が関わることが多い地域金融機関営業店の行動原理や渉外係の日々の活動についてお話しいただきました。渉外係の方の実際のタイムスケジュールに関する説明や中小企業診断士に対する本音についてお話いただき、これまで馴染みのなかった金融機関の仕事や考え方について具体的なイメージを持つことができました。

 

最後に近年の金融行政等の変遷と中小企業診断士の役割についてお話しいただきました。金融行政や制度の変化が進む中、スキル・知識・経験を培って金融機関の立場や考え方を十分に理解し、中小企業診断士だからこそできる緊密な連携を図っていく必要があると感じました。

3.公的支援制度活用と補助金申請支援(講師:菊地和志会員)

午後は菊地和志講師より、公的支援制度の概要から中小企業診断士としての関わり方、補助金の種類や交付手順などの概要、補助金申請の進め方やノウハウについて講義していただきました。

講義前半では、公的支援制度とは何か、どのような機関がどのような支援を行っているか、中小企業診断士としてどのように関わっていくべきかといった公的支援制度の全体像をお話しいただきました。また、公的支援機関で中小企業診断士ができる業務の種類や専門家公募情報の検索サイト(J-Net 21)を利用できるということを学びました。

次に、補助金申請支援について、補助金と助成金の違いや補助金の種類と申請要件、補助金申請のプロセスなど、詳しくご説明いただきました。補助金は「何かもらえる補助金があるか」を起点とするのではなく、「補助金の有無に関わらず実施する事業」の経済的支援として申請を検討すべきと強調されていた点が印象的でした。申請書の作成にはストーリー作成や見出し設定、業界動向分析などが重要であることなど、実務的な知識を得ることができました。


グループワークでは、事前課題で取り組んだ企業分析をもとに小規模事業者持続化補助金の申請書作成の演習を行いました。申請書作成後、他グループが作成した申請書の審査演習もあり、補助金申請と補助金審査の実務について実践的な理解を深めることができました。

最後に、中小企業診断士の役割と経験について菊池講師自身の実体験を交えてお話しいただきました。公的機関との関わり方や、補助金審査員の経験を踏まえた補助金申請時のアドバイスなど、貴重なお話を伺うことができました。専門家登録を通じた公的支援機関での仕事や補助金申請について全体像を把握することができ、今後の中小企業診断士活動の進め方をイメージすることができました。

 

5.感想

今回は、金融機関、公的支援、補助金申請と中小企業診断士の具体的な活動に関して講義をいただきました。「金融機関との円滑なコミュニケーション」では、金融機関の視点からの評価や信頼関係構築の重要性に気付き、中小企業診断士の役割について学びました。「公的支援制度活用と補助金申請支援」では、公的支援の価値と補助金申請書の作成のポイントについて学び、中小企業診断士としての実務スキルを向上させる必要性を感じました。今回の講義を通じて、幅広い知識とスキルがプロのコンサルタントとしての成長に不可欠であることを再確認しました。今後も学びを更に深めていきたいと思います。

 

6.次回(第7回)の予定

日時:202312月2日(土)9:1517:00

会場:中央区 佃区民館(東京都中央区佃二丁目17番8号)

講義内容

  • 課題図書「ストーリーとしての競争戦略」(講師:鈴木康文会員)
  • 創業支援(講師:鈴木美穂子会員)

(原一充会員、石橋紀美名会員、松森健一会員)

 

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