学びの場
[2024/12/07]2024年度 第7回城東スキルアップコース開催報告
12月7日(土)、2024年度城東スキルアップコースの第7回目が松江コミュニティ会館にて開催されました。55名の受講中38名が参加しました(6月コースは30名の受講中16名、8月コースは25名の受講中22名参加)。
第7回目のプログラムは次のとおりです。
- 課題図書「ストーリーとしての競争戦略(楠木建 著)」(講師:鈴木康文会員)
- 課題図書グループワーク(講師:鈴木康文会員)
- 創業支援(講師:横山由香会員)
1.課題図書「ストーリーとしての競争戦略」(講師:鈴木康文会員)
4回目の課題図書として、「ストーリーとしての競争戦略(著者:楠木建)」を題材に、プレゼンテーションを行いました。各受講生が6月コースと8月コースのグループに分かれ、各自2分30秒間の持ち時間でプレゼンテーションを行いました。回を重ねるごとに、資料のまとめ方やプレゼンテーションに各受講生の個性がでてきました。特にプレゼンテーションでは、自身の体験談や想いを盛り込んだり、要点を絞るなどの工夫がみられました。
2.課題図書グループワーク(講師:鈴木康文会員)
課題図書の後半部では、6月コースと8月コースの受講生が合流し、グループワークを行いました。テーマは、「過去にポーター賞を受賞された企業の事例から、競争戦略を読み解く」でした。事例企業のレポートと競争戦略マップを使って、当該企業の「コンセプト」「競争優位性」「クリティカルコア」はどこにあるのか、戦略ストーリーはどうなっているのか、といった点を議論しました。実際の事業環境下では、複数の外部環境や内部環境が影響し合うため、戦略ストーリーを描く難しさを学びました。
午後は、横山由香会員より創業支援についての講義を行なっていただきました。城東スキルアップコース卒業後、創業支援に初めて携わる際に慌てないよう、創業支援のポイントを身につけるための内容でした。
はじめのパートでは、創業支援の特徴、各自治体が行なっている事業についての説明があり、創業を取り巻く環境について学びました。
次に、創業準備ステージとそれに応じた支援を理解するということで、創業支援の実態と、各ステージで必要となるサポートや、その際に注意するポイントを学ぶことができました。よくある質問の例にあった、手続きや金銭面での相談については、曖昧な回答はできないため、すぐに答えられるよう最新の情報をしっかり準備しておくことが大切だと思いました。
創業計画書の作成についてのパートでは、計画書の具体的な作成方法、注意点などを知ることができました。
最後のパート、多様化する創業者に合った創業支援では、創業者に寄り添った支援を行えるよう、各属性の特徴を捉え、しっかりと創業者に寄り添った提案をすることが大切だと学びました。
後半の講義では、前半の講義の内容を踏まえ、課題を明確にし、創業戦略とビジネスモデルを作るということでグループワークを行いました。
全体を通して、診断士として求められるものや、支援を行う際に重要となることについて理解することができました。創業支援を行う際には、創業者の想いを汲み取るために傾聴をし、創業者の想いをうまくまとめ、自らPDCAを回すための伴走支援を行うことが大切だと思いました。
また、創業者毎の状況を踏まえて創業へのステージを1つでも進めてもらうことが成果であるものの、必ずしも創業がゴールではなく、創業への挑戦にリスペクトを持ちながら、時には厳しさも伝える必要があると認識をあらためました。
今回の学習内容を復習し、よりよい支援ができるように実践を積みたいと思います。
4. 感想
課題図書では、各受講生とも資料作成・プレゼンテーションに工夫の跡がみられ、やはり当セミナーの受講が有意義なものと再認識しました。創業のいろはでは、今後成長を続けていく創業者様の支援に携わる喜びを、想像し感じることができました。また、実際の支援現場では、創業者様の想いを汲みながらも、一方で手続きや金銭面での回答には十分に注意を払うことが重要であることを学ぶことで、やりがいと難しさを知ることができました。本日の講座を通じて学んだ事を中小企業診断士活動に活用していきたいと思います。
次回(第8回)の予定
日時:2025年1月11日(土)9:15~16:45
会場:京島第2集会所(きらきら会館)(住所:東京都墨田区3丁目52番8号)
- 商店街支援(講師:キラキラ橘商店街 事務局長 大和和道氏)
- 中小企業のIT支援(講師:高仲秀寿会員)
- WEBマーケティング(講師:小川直樹会員)