学びの場
[2025/06/14]2025年度 第1回 城東スキルアップコース(6月開講)開催報告
6月14日(土)、2025年度城東スキルアップコース(6月開催)第1回が中央区・新川区民館で開催され、28名中27名が参加しました。
本コースは、一般社団法人東京都中小企業診断士協会城東支部主催の「プロフェッショナル・コンサルタント(通称:プロコン)」の養成塾で、診断士としての実践力と意識向上を目指しています。
第1回目のプログラムは次のとおりです。
1. 開講宣言
2. 開講挨拶
3. スキルアップの受講体験
4. 受講生自己紹介
5. 講師・事務局自己紹介
6. 中小企業診断士の役割と診断の原理原則
7. 診断士の心構え
8. 本コースの運営について
9. 課題図書のやり方
10. 城東ホームページへの投稿について
11. 中小企業施策の概要
12. グループワーク(プロコンとは)
1. 開講宣言 (講師:木内清人事務局長)
木内事務局長から「このスキルアップをどう活かすか」についてお話がありました。「常に見られている」という意識が信頼関係の第一歩であり、質問・相談できる関係性や専門性の見極めも重要であると強調されました。
受講生として、日々の言動に責任を持ち、主体的に学ぶ姿勢の大切さを再認識しました。
2. 開講挨拶(講師:松井淳支部長)
松井支部長からは、都の支援施策の活用と、診断士として成長するための「分析力」と「本質を見抜く力」の重要性が語られました。
個人的に財務コンサルタントを目指す立場として、決算分析や勉強会を通じて、企業を見る視点を磨いていきます。
3. スキルアップの受講体験(講師:市村元秀会員)
前年度受講生の市村元秀講師は、本コースが非常に実践的な内容で構成されていることに触れ、特に一環として取り組んだ焼肉店での実務従事では苦労もあったものの、「現場で使える力」を実感する貴重な経験になったと語られました。
受講生として、現場での実践が成長につながることを改めて感じ、自らも積極的にチャレンジしていきたいと思いました。
4. 受講生自己紹介
受講生の自己紹介では、弁護士や医師、寿司職人など多彩なバックグラウンドの方々が集まりました。
異業種の視点が交わることで初日から活発な議論が展開され、今後の学びの広がりを予感させるスタートとなりました。
5. 講師・事務局自己紹介
講師・事務局からは、印象的なアドバイスがありました。特に「役割を積極的に引き受けることが信頼につながる」という言葉が心に残りました。
また、受講生同士の「横のつながり」、講師・事務局との「縦のつながり」も、この場ならではの関係として大切にしたいと感じました。
6. 中小企業診断士の役割と診断の原理原則(講師:鈴木康文会員)
鈴木康文講師は、企業支援の枠組みを成長段階や経営階層の視点から整理し、「バックキャスト思考」の重要性を強調されました。理念から未来を描き、現状との差を埋める支援が診断士に求められるという説明は非常に印象的でした。
受講生として、経営者の想いに寄り添い、未来を見据えた支援の在り方を深く考えさせられました。
7. 診断士の心構え(講師:入山央能力開発推進部長)
入山央能力開発推進部長は、「試験合格はスタートに過ぎず、理論だけでは信頼を得られない」と述べ、関係性構築や課題共有に加え、自ら動いて実績を積み重ねることが、次の機会を切り拓く鍵であると強調されました。
受講生として、信頼される診断士になるには、行動と積み重ねこそが不可欠だと感じ、今後の実践に一層意識を向けていきたいと思いました。
8. 本コースの運営について(講師:木内清人事務局長)
木内清人事務局長より、年間スケジュール、カリキュラム、実務機会、コミュニケーション方法や受講生の広報参加についてご説明がありました。
主な特徴は次の通りです。
・アウトプットの出せる「使える診断士」を目指すカリキュラム
・実務機会として、企業診断が3〜4社予定されている
・持ち回りで各講義の広報記事を執筆する実践の場
インプットに加え、豊富なアウトプットの機会が用意されており、本コースの完遂で「読む」、「聞く」、「書く」、「話す」の基礎的なスキルが底上げできると思いました。
9. 課題図書のやり方 (講師:鈴木康文会員)
鈴木康文講師より、本講義の目的と進め方についてのご説明がありました。
課題図書の読解、資料作成、短時間での発表を通じ、エッセンスを伝える力、発表力、評価力を養います。
ポイントは、発表と資料のまとめ方の違いをよく理解し、時間内に収まるよう資料を再構成してブラッシュアップする必要があることです。
フィードバックを受けられる貴重な機会を活かし、回を重ねるごとに成長していくことを目指したいと思います。
10. 城東ホームページへの投稿について (講師:松井宏会員)
松井宏講師より講義レポートの作成に関するご説明がありました。
本コースでは、各回の講義レポートを受講生が持ち回りで執筆し、城東支部ホームページに掲載します。
執筆のポイントは次の通りです。
・読み手(講義出席者、受講希望者など)を意識する
・主語を明確にし、体言止めは控え、語尾を統一し、5W1Hの順番を意識する
・写真、会話の内容を含め、その日のことが思い出されるよう臨場感を出す
・素直な感情や学びを伝えることで、読み手に共感などの感情を起こす
本コースの魅力がしっかりと伝わるよう工夫を重ね、HP掲載の機会に感謝しつつ、積極的に取り組みたいと思いました。
11. 中小企業施策の概要 (講師:石川慶成会員)
石川慶成講師より、中小企業施策の概要のご説明いただき、公的支援の多様さと診断士の活躍の場の広がりを学びました。公的支援情報の調べ方のコツもご説明があり、今後に役立てたいと感じました。
「行動は常に見られている」「手を抜いた成果物は伝わる」という言葉が印象に残り、仕事への意識を改めました。また、活躍の場を広げるには、他の診断士との信頼関係づくりの大切さも改めて心に刻まれた時間でした。
12. グループワーク(プロコンとは) (講師:森浩大会員)
森浩大講師の司会で「プロコンとは?」を整理するワールドカフェ形式のグループワークが行われました。プロコン像の明確化に加え、講師役を見据えたグループワークの運営理解や、受講生同士の交流促進も目的となっています。
少人数の対話を重ねることで、全体で語り合ったような効果がありました。
発表には制限時間が設定されていましたが、多くの班が時間を残しました。制限時間があるということは、その時間は確実にいただけるということになります。いただいた時間を余すことなく、最大限のパフォーマンスをするという意識はプロコンとして持ち続けたいと思いました。
13.感想
本日の学びは心に深く残るもので、時間が経つほど理解や実践への課題を意識する瞬間もありましたが、同じ道を歩む先輩方の姿から希望と進むべき方向が見えてきました。他の受講生との交流も、新たな気づきと刺激となりました。学びを行動に移す努力を重ねることで、プロコンへの道が確かなものになると実感できた一日でした。
14.次回(第2回)予定
日時:2025年7月5日(土)9:15~16:45
会場:佃区民館(1号洋室+2号洋室)
講義内容:
課題図書「コトラーの戦略的マーケティング」/講師:鈴木康文会員
地域支援/講師:高田直美会員
知的資産経営/講師:細野祐一会員