城東支部

学びの場

【202510/19】2025年度 城東スキルアップ5月開講コース(第6回)開催報告 

10月19日(日)、城東スキルアップ5月開講コースの第6回が中央区新川区民館で開催され、全受講生 28 名のうち、25名の方が参加しました。

第6回のプログラムは次のとおりです。
1.課題図書「ストーリーとしての競争戦略」の受講生発表(講師:鈴木康文会員)
2.課題図書グループワーク(講師:鈴木康文会員)
3.公的支援制度活用と補助金申請支援(講師:佐竹聡会員)

  1. 課題図書「ストーリーとしての競争戦略」の受講生発表(講師:鈴木康文会員)

 スキルアップコースでは、課題図書を題材に、概要をまとめた資料作成とエッセンスの発表を行うプログラムが全4回にわたり行われます。今回の課題図書は、楠木健著の「ストーリーとしての競争戦略」でした。

今回で3回目の課題図書への取り組みとなり、受講者の資料作成や発表には、これまで2回分の改善点が活かされていました。持ち時間の2分要約の説明にとどまらず、中小企業診断士業務や自分が所属する企業や業種業態に置き換えた場合、どういったストーリーが描けるかという視点や所感を交えて発表する受講生が多く、発表内容に独自性が出てきているという印象でした。

  1. 課題図書グループワーク(講師:鈴木康文会員)

全員の発表を終えた後は、ハイクラス向け転職サービスを提供する企業を題材に、「ストーリーとしての競争戦略」をテーマとしたグループワークを行いました。

 事前に配布されていた資料をもとに、課題図書で紹介されていた「競争ストーリーの5C」のうち、「コンセプト」「クリティカル・コア」「競争優位」の3点に焦点を当て、各グループで議論を行い、まとめた意見を発表しました。発表で特に興味深かったことは、クリティカル・コアと競争優位はどのグループも似たような意見が出た一方で、コンセプトについては意見が分かれた点です。鈴木康文講師からの講評でも「必ずしも同じ回答になるとは限らない」という説明があり、その点にストーリーとしての競争戦略を作成することの面白さを感じました。

 

3.公的支援制度活用と補助金申請支援(講師:佐竹聡会員)

午後の部では、公的支援制度の活用と補助金申請支援についての講義が行われました。中小企業診断士にとって関わりの深い分野ですが、私自身、実務に携わるために「何を調べ、どのように着手すればよいか」が分からず、以前から悩んでいたテーマでした。そのため、今回の講義は、今後の中小企業診断士活動に向けて非常に有意義な学びの機会となりました。
まず、公的支援制度の活用については、中小企業基盤整備機構、東京都中小企業振興公社、東京信用保証協会、東京商工会議所など、関与機関ごとの役割と支援内容を体系的に整理し、中小企業診断士として関わるための手続きや業務パターン、報酬の目安などを具体的に学びました。単なる制度理解にとどまらず、実務への関わり方を明確にイメージできる内容でした。
 補助金申請支援のパートでは、補助金と助成金の違い、申請から採択、実績報告、支給までの一連の流れを詳しく学びました。特に、経費区分の考え方や事業計画書作成のポイント、採択基準・審査プロセスの裏側など、現場で役立つ知識を得ることができました。加えて、申請時の注意点やトラブル防止策、行政書士法改正後の動向など、最新の実務情報も盛り込まれている実践的な内容でした。さらに、補助金を単なる「資金調達の手段」として捉えるのではなく、補助金がなくても持続可能な事業モデルを構築することの重要性を改めて認識しました。
後半のグループワークでは、各グループに分かれて実際の申請書を作成・審査する演習を行い、採択率を高めるための実践的なノウハウを学びました。記載ミスがないことはもちろん、文字だけでなく、図表・写真・グラフを活用し、読み手にとって「伝わりやすく・理解しやすい」構成にする工夫の重要性を実感しました。また、事前課題として提出した申請書は、佐竹聡講師から一人ひとりに赤ペン添削を受け、理論だけでなく実務レベルでの改善点や表現の工夫を具体的に学ぶことができました。

3.感想

課題図書発表では、資料のまとめ方や話し方、内容構成、タイムマネジメントなど、いずれの面においても、1回目・2回目と比較して受講生全体のレベルが確実に向上していると感じました。各受講生がさまざまに工夫し、他の発表者に刺激を受けながら切磋琢磨することで、良い競争意識が生まれ、好循環が形成されているように思いました。また、戦略策定における「コンセプト」や「クリティカル・コア」「競争優位の重要性についての理解も一層深まりました。今後は、学んだ理論を実務に落とし込み、中小企業の戦略構築や課題解決に活かしていきたいと考えます。
公的支援制度活用と補助金申請支援については、当日の講義で掲げられた「公的業務や補助金支援に、どのように関わるべきか、また実際に関われるのかを自ら判断できるようにする」というゴールは達成できたと感じています。今後、受講生一人ひとりが今回の学びを踏まえ、自らの得意分野や関心に応じて公的支援・補助金支援業務に関わっていきたく思います。

 



4.
次回(第7回)の予定
日時:2025(日)9:15~16:45
会場:京橋区民館(7号洋室) 東京都中央区京橋2丁目6番7号
講義内容:
・金融機関との円滑なコミュニケーション(講師:井上有弘会員)
・保証協会専門家派遣(講師:重谷亮会員)
・創業支援(講師:横山由香会員)

(岡本潤会員、梶谷義人会員、北岡英樹会員)

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