学びの場
[2025/12/20]2025年度 城東ポータブルスキルコース 第2回講義開催報告
12月20日(土)、「2025年度城東ポータブルスキルコース」の第2回講義が、新川区民館にて開催され、受講生22名中21名が参加しました。本回のプログラムは次のとおりです。
1.講義1:ヒアリングとロールプレイング(講師:菊地和志会員)
午前の講義は、菊地和志講師より「中小企業診断士の必須スキル『ヒアリング』」についてご説明いただきました。公的機関支援での経験などから得たノウハウを踏まえ、ヒアリング業務に必要な技術の解説からロールプレイングまで、基礎から実践へとつながる内容でした。
ヒアリングがうまくいかない原因の一つとして、自分が聞きたいことを優先してしまい、相手のニーズを十分に引き出せていない点が挙げられると伺いました。特に窓口相談や専門家派遣業務では、相談に来られる方だけでなく、支援機関のニーズも意識することが大切であることを学びました。また、ヒアリングを適切に行うためには、「主旨・主張・主語」を明確にする必要があり、これはヒアリング業務に限らず、自分が相手に伝える際にも重要なポイントだと理解しました。
続いて、ヒアリングに必要な技術として、次の3点を学びました。
1つめは、「仮説」「問いかけ」「情報整理」という基本要素を押さえること。
2つめは、脳内でロジックツリーを描き、仮説と問いかけを結びつけながら、「主旨・主張・主語」の不足部分を聞き出して情報を整理すること。
3つめは、ヒアリングの満足度は、相手にどのような「おみやげ」を持ち帰ってもらえるかで決まるという点です。
なかでも、事前準備の段階でどれだけ適切な「仮説」を立てられるかが重要であることを学びました。
最後に、現役の中小企業診断士を相手に、2つの事例を用いたロールプレイングを行いました。本物の社長さながらの先輩方とのやり取りは白熱し、「おみやげ」を持たせることの難しさを痛感しました。ロールプレイング後には、深掘りの不足や聞きづらい内容の引き出し方、即答できないときの対応など、受講生にとって貴重な「おみやげ」となるフィードバックをいただきました。
今回の講義を通じて、今後の実務に活かせる多くのスキルを学ぶことができました。

2.講義2:データ分析とグラフ作成技術(講師:鈴木康文会員)
午後は、鈴木康文講師による「データ分析とグラフ作成技術」についての講義でした。事実に基づいた議論や戦略立案の基礎となるデータ分析手法、そして相手にわかりやすく伝えるためのグラフの選び方と見せ方についてご説明いただきました。
データ分析において二次データを活用する際には、「出来合いの分析結果」をそのまま鵜呑みにしないことの重要性を学びました。数字の大小や短期的なトレンドだけで判断するのではなく、長期的な環境変化などを踏まえて分析する必要があることを、実例を交えてご説明いただきました。
分析手法としては、ピボットテーブルを使い「データから何が言えるか」「どのような傾向があるか」を読み取る方法を学びました。ピボットテーブルを使うことで、与えられたデータをさまざまな切り口で分析ができることを実感しました。普段エクセルを使い慣れていない受講生も、悩みながらそれぞれ分析を行い、グループ内で共有・発表することで、分析の進め方を学ぶことができました。
続いて、鈴木康文講師から各種グラフの特長と留意点の説明がありました。演習では事象と因果関係をどのようなグラフで示せばわかりやすく伝えられるのか、また、そのグラフから何が読み取れるのかをグループ内で共有・発表しました。こうした議論を通じて、どのようなグラフを活用すればわかりやすく表現できるのかを学ぶことができました。

3.感想
今回も、中小企業診断士の実務だけでなく、日常の業務にも活かせるスキルを学ぶことができました。
講義1では、相手との信頼関係を築くことの重要性について説明があり、自分が相談に来られる方に対してどのような存在になれるのかを改めて考える機会になりました。
講義2では、自分が日頃行わない作業だからこそ、まずは挑戦してみることの大切さを実感しました。特に今回のように講義時間が限られている場合は、事前学習の重要性を強く感じました。
これまでの2回の研修を通じて、城東支部のみなさまとのつながりや受講生同士の結びつきが目に見えて強くなってきていることを実感しています。講義は残り3回となりましたが、自分のポータブルスキルを高めるためにも、受講生一同で楽しみながら切磋琢磨していけることを楽しみにしています。
【次回(第3回)の予定】
日時:2026年1月24日(土)9:30~16:40
会場:京橋区民館2+3号室(中央区京橋2―6―7)
講義内容:
診断士実務に必要なライティング技術(講師:小林雅彦会員)
効率的なWord活用法(講師:木内清人会員)
(岩﨑剛一郎 会員)



