城東支部

学びの場

[2023/01/21] 城東ポータブルスキルコース 第3回講義開催報告

121日(土)、「城東ポータブルスキルコース」の第3回講義が、東立石地区センターにて開催されました。

3回のプログラムは以下の通りです。

ヒアリングとロールプレイング 窓口相談や専門家派遣におけるヒアリング(講師:鈴木美穂子会員)

診断士として必須のスキルであるヒアリングが今回のテーマです。

講義のゴールとして、身に着けるべき必要な知識、スキル、アクションを受講生各自が設定しました。背景の異なる診断士において各人の持つ経験や能力は千差万別です。自分に足りないものは何か、という問題意識を持って受講に臨みました。

前半は講義形式で実務レベルのヒアリングを学びました。ミラーリング等のヒアリングテクニックではなく、より実践に即した内容です。大きく分けて「ヒアリング業務」「ヒアリング技術」についてです。

「ヒアリング業務」では、鈴木美穂子会員が普段業務とされている窓口相談や専門家派遣のエピソードも交えてお話いただきました。実際の業務では事前情報が少なく、事業者の意識レベルもまちまちです。相談の目的もはっきりしないまま来られる事業者も多く、手探りで課題を探っていくことになります。限られた時間の中でどうやって発注元、事業者両方のニーズを満たすために必要な情報を得られるかが診断士として腕の見せ所となります。

「ヒアリング技術」では、ヒアリングの急所についてお話いただきました。どのような状況下でも、事業者の悩み解決につながるきっかけや気づきを提供する必要があります。課題を抽出していくためにミニワークを通じて事前準備の重要性を体験しました。短い制限時間の中で受講生一同、一斉に思考を巡らせます。実務においても事業者の情報を直前に受けることが多く、それを踏まえての緊張感あるワークとなりました。数名の受講生が発表し、それに対し講評を受けました。

 

後半はロールプレイングを行いました。受講生は四人一斑のグループに分かれます。班ごとに事業者役として応援の会員方に付いていただきました。財務諸表は無く、事業者のおおまかな情報のみ、という設定で進めます。設定された時間を使って、各班で活発なやり取りがされていました。ここでもタイムマネジメントが重要になります。ヒアリングの流れで助言の質が大きく変わることを体験できました。ヒアリング後にはフィードバックを頂戴し、各自気づきや改善点につなげました。

 

 

【所感】
今回の講義を通し、改めてヒアリングの重要性を感じました。翻って、実務補習では未熟なヒアリングを行っていたことに気付かされます。当時はこちらが知りたい情報や不足している情報を集める、という意識を持っていました。指導員の先生方の入念な準備、複数年にわたる財務諸表、詳細な内部資料、協力的な診断先企業、という恵まれた環境は、実務レベルにおいては甘い、と言われても仕方がないほどの状況と言えます。

早くも城東ポータブルスキルコースは折り返しとなりました。ヒアリングがテーマということで他の受講生と話す機会もあってか、お互いに打ち解けてきたのを感じます。その場の熱量や細かな機微に触れられるリアル開催ならではのメリットと思いました。残り2回もさらなる学びを得て、実践につなげていく所存です。

 

【次回(第4回)の予定】
日時:2023219日(日)13:1016:20
会場:新小岩地区センター
講義内容:
1.プレゼンテーション 採用されるセミナー企画とプレゼン準備(講師:加藤敦⼦会員)
2.魅せる・伝わるパワポ資料の作り方とPowerPointの機能(講師:⼩林雅彦会員)

 

(石川 慶成会員)

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