城東支部

学びの場

[2023/02/19] 城東ポータブルスキルコース 第4回講義開催報告

219日(日)、「城東ポータブルスキルコース」の第4回講義が、新小岩地区センターにて開催されました。

 
4回のプログラムは以下の通りです。

【講義1】採用されるセミナー企画とプレゼン準備 〜リピートされる診断士のセミナーとは〜(講師:加藤敦子会員)

【講義2】魅せる・伝わるパワポ資料の作り方とPowerPointの機能(講師:小林雅彦会員)

診断士として必須のスキルである「プレゼンテーション」が今回のテーマです。

 

【講義1

採用されるセミナー企画とプレゼン準備 〜リピートされる診断士のセミナーとは〜(講師:加藤敦子会員)

はじめに、診断士における「セミナー・研修」の仕事にはどのようなものがあるかを学びました。自治体・商工会をはじめとした公的団体でのセミナー、民間企業向けの企業内研修、資格スクールでの講師業など、診断士のプレゼンテーション機会を体系的に学ぶことができました。

エージェントを介したセミナーの受注方法や、加藤敦子会員のセミナー業務の受注内訳(主催者別)など、書籍には載っていない「リアルな部分」のエピソードも交えたお話も聞くことができたことは、受講生たちの大きな学びにつながったかと思います。

 

次に、セミナー・研修の「企画・提案」にまつわる講義です。

セミナー講演をおこなう診断士にとって、エージェント、主催者(公的団体や民間企業)、セミナーへの参加者、すべてが「顧客」でありニーズが存在します。

なかでも、セミナー開催を決める「主催者のニーズに沿ったテーマの選択」は重要であり、自流に沿った集客力の高いテーマ、国の補助等予算取りのしやすいテーマなど、「自身の得意分野に固執しないテーマ選び」が最も大事だと、改めて認識する機会となりました。

その他にも、セミナーを受注するためのツールとなる企画書や、集客に使用するチラシの作成のポイントについて、かなり具体的な内容・注意点を解説いただきました。

濃密な講義内容に、メモをとる受講生たちの表情からも真剣さが伝わってきました。

 

後半では、リピートされる講師の特徴や、さらにセミナーの満足度を高めるノウハウについてお話頂きました。顧客である、エージェント、主催者、参加者それぞれの「満足度」が高ければリピートにつながります。

主催者情報を入力すればすぐに使える集客用チラシの作成方法、印刷しやすいページの割付方法、エージェント・主催者への細かな配慮、参加者との雑談、交流・・・。

セミナーの準備段階、講演前、講演中、講演後などの時系列に沿って「リピートされるセミナー講師の満足度を高めるノウハウ」について伝授していただきました。

 

 

【講義2】

魅せる・伝わるパワポ資料の作り方とPowerPointの機能(講師:小林雅彦会員)

小林雅彦会員によるPowerPointに関する講義です。はじめに、事前課題についてのグループ討議と発表がおこなわれました。

 

事前課題では、
①用意されたスライドをセミナー資料として最低限の体裁に整える。
②用意されたスライドの内容を、より伝わる資料になるように再編集する。

の2つが課されました。

グループ討議では、各自1分ずつで事前課題の取り組み内容をメンバーに発表し、グループ内で最も良い内容だった代表者を選出しました。その後、グループの代表者は、受講者全体に自身の取り組み内容を発表するという形式で進みました。

受講者ごとに修正内容に対する着眼点が違います。自身に無い着眼点、修正や編集の方法に気づくことができ、とても学びの多い機会となったと思います。

後半では、総括として、プレゼン資料の基本的な考え方、報告書や説明資料との違い、最低限の体裁に整えるポイント、より伝わる資料にするポイントなど、具体的な資料作成ノウハウを講義形式でお話頂き、自身にはない気づきや改善点を整理することができました。

また、今回の講義内容とは別に、プレゼン資料の作成に役立つPowerPointの具体的な操作方法についての動画コンテンツも提供されています。

 

 

【所感】
プレゼンテーション=複数の聞き手に対して発表する機会は、診断士活動はもちろん、企業内の仕事でも多くあることだと思います。社会人生活が長くなると専門的知識も増え、自身の専門領域で知識を活かした顧客支援をしたい、いわばプロダクトアウト的な発想になりがちです。私自身もweb制作を仕事にしていますが、ときに、顧客のニーズを無視したアイデア・技術ありきの提案になっていたかと思います。

今回の講義を通して、セミナーの受注方法から、チラシや企画書、プレゼン資料作成まで先輩講師が持たれている多くのノウハウを得ることができました。

しかしそれ以上に、社会人・中小企業診断士としての姿勢・スタンス、「ニーズがあるから必要とされる」「相手が聞きたいことを話す」「どうしたら顧客に喜ばれるか」という、顧客サービスの原点に改めて立ち返ることが出来たことは大きな成果となりました。

今回の講義を通して得たことを念頭に、診断士活動や本業での活動でも活かしながらプレゼンテーションスキルを更に磨き、「必要とされる診断士」を目指していきたいです。

【次回(第5回)の予定】
日時:2023318日(土)13:1016:20
会場:東立石地区センター
義内容:
・データ分析とグラフ作成技術(講師:鈴⽊康⽂会員)
・修了式と振り返り

 

(松田健太郎会員)

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