城東支部

実務の場

[2024/02/11]葛飾区立立石図書館ビジネスセミナー
『結果につなげる効率的な勉強術』開催報告

春の訪れを感じさせる暖かな1日となった211日(日)14時から、葛飾区立立石図書館ビジネスセミナーが開催されました。セミナーのタイトルは『結果につなげる効率的な勉強術』です。講師は、働きながらも効率的な勉強術で、短期間に多くの成果を出されてきた小野内 勇人会員です。

当日は、老若男女を問わず幅広い層の計32名が参加されました。定員は30名の予定でしたが、開催前から注目度が高く、定員を超えた人数での開催となりました。開場時間である1330分前から並ばれている方もおり、関心度の高いテーマだと伺えます。
   

■セミナー概要
小野内会員は社会人として時間のない中で、記憶の定着(忘却曲線)を意識した勉強術や、アプリ・SNS等を駆使して、短い時間で最大限の効果を生み出す勉強術を実践してこられました。今回のセミナーでは、小野内会員のこれまでの体験談を交えながら、具体的な勉強術についてお話しいただきました。

1)効率的に勉強することの必要性
はじめに個人ワークとして、参加者が今勉強している内容もしくはこれから勉強したい内容、勉強していくうえで困っていることについて、考える時間が設けられました。社会人の学習課題として多くの人が感じている「時間がない」「やる気が続かない」という点については、多くの参加者も課題に感じていました。この2つの課題を解決する勉強術が本日のテーマです。

個人ワークの後、小野内会員が「効率的な勉強術」を必要と感じて取り組むようになった経緯のお話がありました。学生時代は部活動に熱中するあまり勉強しない学生だったそうです。現役での大学受験は失敗に終わりましたが、浪人時代は一念発起して文字通り朝から晩までガムシャラに勉強して難関大学に合格されます。しかし、社会人になると日々の仕事の忙しさから、学生時代のようなガムシャラな勉強方法はできない、通用しないと痛感されたそうです。そこで、短い時間で効果的に結果を出すための「効率的な勉強術」を模索するようになったということです。

 

(2)「時間がない」を解決する勉強術
セミナーの前半では、「時間がない」を解決するための3つの勉強術をお話いただきました。1つ目は、忘却曲線を意識した勉強術です。記憶は時間とともに忘れられていくものであり、長期記憶として定着させるためには、忘却曲線を意識した勉強計画を作ることが大事だということです。小野内会員が中小企業診断士の勉強をしていた際に実際に作成された勉強計画と、計画を管理するためのツールの紹介があり、参加者は興味深く聞いていました。2つ目は、アウトプット中心の勉強術です。講義を聴くことや読書をするというインプットの勉強よりも、問題集を解くことや勉強したことを人に教えるというアウトプットの勉強の方が、記憶の定着には効果的です。誰かに教えるつもりで、参考書やノートの内容を声に出して説明する方法をおすすめされていました。3つ目は、スキマ時間を有効に活用する「ながら」勉強術です。ここでも小野内会員が実際に使って効果があったアプリをご紹介いただきました。

3つの勉強術をお話いただいた後に、前半の振り返りとして、個人ワークの時間が設けられました。紹介した勉強術の中から、ご自身の勉強に活かせるものがあるか、どう活かすことが出来そうか、を考える時間となりました。ここで前半が終了し休憩となりましたが、休憩時間にはさっそく数名の方が小野内会員の元に質問に来ておられました。参加者が目的意識を持ってセミナーに参加されている様子がうかがえました。

(3)「やる気が続かない」を解決する勉強術
 10分の休憩を挟み、後半開始です。「やる気が続かない」を解決するための3つの勉強術をお話いただきました。1つ目は、「完璧主義」を捨てる。無理な勉強計画を立てたり、張り切って人気の参考書を買い揃えても、結局実行できずにモチベーションの低下を招いてしまうと、小野内会員は言います。ポイントは無理のない計画を立て、計画通りできなくても自分を責めないことが重要だということです。2つ目は、教材と一途に付き合う。勉強の成果が出ない時に、やりがちな行動としてついつい新しい参考書に手を伸ばしてしまうと言います。複数の教材に手を出すよりも、一つの教材をしっかり理解できるように、「薄く」「何度も」繰り返すことが大事とのことです。最後の3つ目は、頑張りを「見える化」する。モチベーションを維持するために、勉強の記録をつけることがおすすめとのことです。また、SNSに勉強記録を発信する方法も紹介していました。

 続いて最後の個人ワークの時間が設けられました。セミナーの振り返りと、本日家に帰ってから勉強することを宣言するワークでした。参加者の皆様は非常に熱心に手を動かして書き込まれていましたので、本セミナーに刺激を受けられたのだと感じました。

(4)最後に
 セミナーの最後には、参加者に向けてメッセージが送られました。社会人が週に勉強する時間は平均7分ということです。それに比べて、休日にこうしてセミナーに参加されて、勉強されている皆様は本当に素晴らしい、と小野内会員は言います。「皆様の日々の勉強が充実したものになることを願っております」という言葉で、本セミナーは締め括られました。セミナー終了後には、多くの参加者から質問が寄せられました。小野内会員が実際に活用していた様々なツールについて興味を持たれていたのが印象的です。

セミナーの詳しい内容は、城東支部YouTubeチャンネルで視聴することができます。ぜひ皆様も小野内会員の勉強術を参考に、ご自身の勉強術を見つけてください。

 

(豊田裕史 会員)

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