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[2023/05/08]本格活動スタート ~神石高原町版「知的資産経営報告書」作成プロジェクト
5月8日(月)、広島県神石高原町版「知的資産経営報告書」作成プロジェクトのキックオフミーティングとして、現地訪問しました。
このプロジェクトは、2022年度に町が職員研修として実施した「経営デザインシート」作成研修に、研修講師の立場でサポートしたところからつながっています。本研修は、6月から翌年2月まで、月1回のペースで講義とワークショップを行う長丁場のもので、自発的に手を挙げた若手・中堅職員有志10名が参加しました。その成果物として、自分たちの想いのつまった「神石高原町版経営デザインシート」を作成し、最終回となる2月には町長以下幹部の集まる会議の場で、成果発表会を行いました。発表会における受講生のプレゼンテーションは感動的で、幹部の皆様からのコメントも、「業務多忙の中、長期にわたり一つのことに取り組んできたことに対し敬意を表する」、「真剣に町の将来を考えてきたことが伝わる発表だった」、「経営デザインシートで言語化した内容を、将来の具体的な計画につなげていく後押しとしたい」といった、好意的なコメントを頂きました。町長・副町長からは、「2023年度は、今回作成した経営デザインシートをベースに、次期長期総合計画策定の礎となるようなものに、ブラッシュアップしていきたい」「今回の研修参加者には、将来の町を担う人材に育って欲しい」、といった総評をいただきました。
報告会後、町の事務局担当の「政策企画課」課長・課長補佐と、町における2023年度事業の位置づけ、我々中小企業診断士の関わり方や町職員の参画などについて、議論を重ねてきました。最終的には、町の事業として「知的資産経営報告書」を作成する方針となり、我々中小企業診断士メンバーが業務として作成支援をする形となりました。
今回の訪問は、今年度の事業を具体的にどのように進めていくかの、キックオフミーティングの位置づけです。まず、ミーティング前日の5月7日(日)に現地入りし、午後半日かけて、政策企画課担当者のご案内で、町の歴史・文化・自然・産業を体感できる施設を巡りました。昨年度から通算して4回目の訪問で、毎回現地施設の案内をいただいておりますが、今回も新たな発見があり、町の強みを再認識することができました。
5月8日(月)の午前中は、入江町長とミーティングを行い、「産業・教育などの分野で活躍する町のキーマンや、町と連携する外部人材へのインタビューを通じ、町の強みにフォーカスすること」、「ワークショップ形式で町民や中高生と議論をすること」、「昨年度の受講生有志を中心に、インタビュー同行やワークショップファシリティー、定例ミーティング参加などを通じ、報告書作成に参画すること」、「これらのプロセスを通じ、町のオーソライズを得た報告書を作成すること」、「報告書等の成果物を町内外に発信することで町の強みをアピールすること」、といった大きな方向性について、了解をいただきました。続いて、事務局となる政策企画課の課長・課長補佐と、詳細な進め方について、打合せを行いました。具体的には、町内外のインタビュー候補者の選定、町と連携する外部人材へのアンケート実施方法、プロジェクトに参画する町職員の選定方法・人数や関与の仕方、ワークショップに参加する町民や中高生の選定方法・人数、ワークショップの内容や進め方、全体スケジュールとワークショップ日程候補の抽出、といった点です。
ランチタイムには、昨年度研修に参加した受講生有志と、懇談の場を持つことが出来ました。お互いの近況報告と共に、本事業に対する想いや期待について、語り合いました。
今回のキックオフミーティングを踏まえ、「神石高原町版知的資産経営報告書」の作成が本格化していきます。町の想いや期待をしっかりと受け止め、よりよい報告書になるよう、メンバー一同全力で臨んで参ります。
(鈴木 康文 会員)