城東支部

学びの場

[2021/12/9]スキルアップセミナー「アフターコロナに生き抜く製造業DXに向けたIoT活用」参加報告

2021年12月9日(木)、「アフターコロナに生き抜く 製造業DXに向けたIoT活用」をテーマに城東支部能力開発推進部主催のZoomセミナーが開催されました。
城東支部では会員のスキル向上のため、当支部会員が講師となり、経営支援で役に立つスキルアップセミナーを定期的に開催しています。今回の講師を務めたのは細野祐一会員です。同会員は、中小企業白書に支援事例が掲載されるなどの実績を持つ中小製造業支援の専門家です。当日は、製造業IoT活用の関心も高く、城東支部会員約40名が参加しました。



セミナー内容は、細野会員の支援経験を中心に、中小製造業のIoTの推進状況、コロナ禍の影響、IoTを用いた経営改善手法の説明、成功事例の紹介がありました。
中小製造業においては、低い生産性、熟練工の高齢化、コロナ禍による人手不足、設備の老朽化などの課題を抱えています。このような課題を解決するために、コストをかけてIoT活用を試みるも効果が実感できないという結果になるケースが少なくないとのことでした。
IoT活用で生産性向上の成果が出ないケースの多くは、経営改善の前段階である土台作りが出来ていないとのこと。前段階の土台作りとは、①目に見えない強みを可視化し、方向性を明確化すること、②生産現場の実態を把握すること、③従業員と価値を共有することが、まず何よりも重要であることを学びました。土台作りにより、従業員各自が強み、課題を意識するようになり、生産現場で自ら判断・機能し、工場の稼働率を高めることができるという話が印象的でした。細野会員が、支援先の生産実態を把握するため、現場に24時間張り付いて観察されたという経験談もありました。
IoTを導入することにより、現場の人の動きと機械の稼働状況が可視化されます。ボトルネックを見つけ解消するなど、改善を繰り返すことで、工場の稼働率を高め生産性が向上する仕組みを学びました。
製造業の支援を経験されてない方や、今後支援に携わっていきたい方にとっては、中小製造業支援の手法を学んだ大変有意義なセミナーでした。城東エリアは、都内でも製造業の事業所が多く、小規模事業所が集まっているのが特徴です。城東エリアの中小製造業の事業者様に少しでもお役に立てれるよう、セミナーで学んだことを、今後の支援に生かしていきたいと思います。
(森永逸二郎会員)

pagetop

Translate »