城東支部

学びの場

[2024/06/25] 城東スキルアップセミナー「事業承継支援の取り組み方」開催報告

6月25日(火)、城東スキルアップセミナー「さあ、扉をたたこう!事業承継支援の取り組み方セミナー」を開催しました。

講師は、城東支部の佐藤賢治会員と三野翔平会員です。城東支部の新入会員を主な対象に、事業承継支援の基礎的な知識を習得する内容で、30名近い会員が参加しました。

【セミナー概要】

事業承継ガイドラインを中心とした「事業承継の全体像」や「事業承継の基本」を始め、中小企業診断士として中小企業の経営者の方から事業承継のご相談を受けた場合の実践的なスキルの習得など、事業承継支援の基本を解説いただきました。

【事業承継ガイドラインの要点解説】

セミナーの第一部では佐藤会員から中小企業白書や事業承継ガイドラインの要点を解説し、中小企業白書から読み取れる事業承継の重要性を示す各種データ、事業承継の5つのステップ、それぞれのステップと事業承継ガイドラインがどのように紐づくのかを示しました。

特徴的なのは、事業承継に向き合う際の具体的な視点を示すことに力点が置かれていた点です。まず最初のステップとして、支援対象者になりやすい層について、そして、どのようなタイミングで経営者と事業承継の話をすべきかという点について解説がありました。その後、中小企業診断士としての腕の見せ所である現状把握やその磨き上げの勘所、およびそれら実務を行う上でのツールとなる「知的資産経営報告書」や「ローカルベンチマーク」等を紹介されました。


【事業承継の相談実務・社長との会話編】

第二部では三野会員から「事業承継に向けた準備の必要性の認識~気づきを促す対話~​」と題して講義を行いました。営業職としての豊富な経験に基づき、いかにして社長に事業承継の話を切り出すか、思いに寄り添いつつも必要なヒアリングや提案をする話法とはどのようなものか、について解説がありました。事業承継とは社長にとっては「引退宣告」にも聞こえるネガティブな側面があること、そのため具体的にどのように話を切り出すべきか、具体的なセリフにまで掘り下げて説明されました。

その後、親族内承継、従業員等への承継、第三者への承継といった3つ分類の説明、それぞれの留意点や支援窓口、社長と対話する際の主なヒアリング項目など、中小企業診断士として実務に役立つポイントを示しました。

【さいごに】

今回開催された「城東スキルアップセミナー」は、城東支部のプロコン塾である「城東スキルアップコース」とともに、支部会員の知識のブラッシュアップに加え、会員のセミナー講師としてのスキルアップを図るために今年度から新たに始めた試みです。支援実務の経験が少ない会員、城東スキルアップコースの受講前に特定のテーマを学びたい会員、あるいはスキルアップコース卒業生で特定のテーマの学びなおしをしたい会員を念頭に、今後様々なテーマのセミナーを提供していく予定です。ぜひご期待ください。

(能力開発推進部スキルアップセミナー事務局 沖 忠彦会員)

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