学びの場
[2024/08/03] 第3回城東スキルアップコース開催報告
8月3日(土)、2024年度城東スキルアップコースの第3回目が浜町区民館にて開催されました。30名の受講生中、28名が参加しました。第3回目のプログラムは次のとおりです。
1. セミナーコンテンツの作り方&図書館セミナー概要(講師:渡辺英史会員、佐藤宗一会員)
2. 伝わる話し方(講師:一色映里 ストラーダ合同会社 代表社員)
1. セミナーコンテンツの作り方&図書館セミナー概要(講師:渡辺英史会員、佐藤宗一会員)
本講義は3部構成で行われました。まず、第1部では渡辺講師より、セミナーコンテンツの作り方というテーマで、良いコンテンツ作りのコツや聴衆を引き付けるプレゼンテーションの方法などをお話しいただきました。
聞いてよかったと思ってもらうには、受講前に持っていた悩みや知りたいことが解消され、行動を起こしてもらうことが必要であると説明いただきました。また大事なポイントは、いかに分かりやすい説明ができるかにある、とお話しいただきました。加えて、この内容をもしも子供むけに話すとしたらどのような表現を使うだろうかと考えてみると良いアイデアが浮かぶ、とのヒントもいただき大変参考になりました。
本講義のゴールは、図書館セミナーに講師として登壇することですので、教わった内容をしっかりと理解し挑戦したいと思います。
第2部では、佐藤講師より、具体的に行う図書館セミナーの概要をご説明いただきました。慣れていると思っていても、プロの講師として知らない人の前で話すのは難しく相当量の練習と覚悟が必要なこと、必ずやスキルアップにつながることなど、経験談を踏まえてお話いただきました。セミナー講師は、葛飾区の業務を担うことと同義であると理解し、心構えを持つ必要があるという言葉が印象的でした。
第3部では、卒業生による図書館セミナー講師登壇体験談として、石川慶成会員、豊田裕史会員、黒川敏幸会員より、昨年の体験を座談会形式でお話しいただきました。お三方とも、発表までの準備は覚悟がいるけれども、自信をつけることができやってよかったとお話されていました。また、ご経験を生かしたコンテンツを発表されており、ご自身ならではのメッセージが伝わったことが高評価につながったと思います。自分の知識や経験の棚卸を行い、テーマを設定したいと考えます。
2.思いが伝わる話し方~聞き手を引きつける「話し方&聞き方」のテクニック~
(講師:ストラーダ合同会社 代表社員 一色映里氏)
講師である一色映里氏からスピーチ、プレゼンでの話し方・聞き方のテクニックをご講演いただきました。はじめに、スピーチに関するご講義をいただきました。講演を聴くだけではスピーチのスキルは向上せず、場数が重要であるとのお話をいただきました。また、どのようなスピーチをしたいかの目標・課題をメモに残しゴールを意識することで場数ごとに成長していくことをポイントとしてお伝えいただきました。そして実際に発声練習を行い、①姿勢を正し、腹式呼吸で声を出す、②顔の筋肉を動かし、口を大きく開ける、というポイントをご指導いただきました。語尾を言い切るまでお腹の力を抜かないこと、語尾が近づいたら少しテンポを落とし丁寧に発声することが大切であると教えていただきました。
続いて、ヒアリングに関するご講演をいただきました。ヒアリングは①「目的」を確認、②事前にシナリオ作成・ヒアリング内容など「聴く」ための事前準備を行う、③主役はヒアリングに「答える側」である、とご説明いただきました。教えていただいたポイントを意識し、「中小企業診断士として、自分の強みをどう伸ばしていきたいか」について、3名ごとグループに分かれて実際のヒアリングのワークを行いました。
最後に、スピーチの組立てと表現、演出についてのご講演をいただきました。結論を先に伸べるPREP法の活用でストーリーを展開し、一文を短く、話の展開がわかるように接続詞を入れ、話し言葉で表現すること、聞き手に話しかけ楽しませながら最後は言い切る演出が重要であると教えていただきました。
加えて、話すコツとして、①1分間に300~400字程とし、②聞き手が頭を切り替えられる「間」を作り、③重要な単語は声にメリハリをつけ、④顔を上げて聴き手にアイコンタクトする、という点を解説いただきました。その後、このポイントを意識して、「中小企業診断士として、自分の強みをどう伸ばしていきたいか」について実際にスピーチを行いました。実際のスピーチについて、一色映里氏のフィードバックをいただく貴重な機会となりました。
感想
中小企業診断士として、セミナー・講演・ヒアリングなどについて重要な学びを深めることができました。どの講演もベースの知識だけでなく、実践を通しての反省や改善が重要であること、プロとしてミスを減らすための事前準備が大切であることが強調されていました。
今後、中小企業診断士として活動していくことを通して、常に意識して行動していくことが重要だと感じました。
次回(第4回)の予定
日時:2024年9月7日(土) 9:15~16:45
会場:佃区民館(1号洋室+2号洋室)東京都中央区佃2丁目17番8
講義内容:
1.図書発表 「コトラーの戦略的マーケティング」/講師:鈴木康文会員
2.地域支援/講師:高田直美会員
3.人事戦略/講師:木村和広会員
4.外国人人材活用/講師:増田憲二会員
(佐藤賢治会員、米田一貴会員、植草貴治会員)