学びの場
[2024/10/31]【城東スキルアップセミナー】「海外取引支援」~世界に羽ばたく中小企業を支援できる診断士になろう!~開催報告
10月31日(木)、城東スキルアップセミナー「海外取引支援」~世界に羽ばたく中小企業を支援できる診断士になろう!~を開催しました。
講師は、城東支部の大島隆裕会員と大野順一会員です。当日は26名の会員に参加いただきました。
今回開催された「城東スキルアップセミナー」は城東支部のプロコン塾である「城東スキルアップコース」とともに支部会員の能力維持・向上を図るために今年度から新たに始まった試みの第2弾です。主な対象としては、初めて支援実務を経験する方や今後の活動のために必要な知識をインプットしたい方、城東スキルアップコースを受講できなかった方、城東スキルアップコースの特定テーマについて、もう一度学びたい方などを想定しています。
【セミナー概要】
今回は、「海外取引支援」の初級編として、クライアントから海外取引に関連する相談を受けた際、頭の中で「輸入/輸出の基本的な流れ」や「海外取引と国内取引の違い」をイメージして説明できるようになることをゴールとしています。具体的には4部構成となっており、第1~2部で輸出・輸入の流れ、国内取引との違い、海外取引に関連する制度、など主として貿易取引に関する概要や制度を学びます。さらに第3部で越境ECについて学んだ後、第4部で実際にあった診断事例を基に「学んだ知識をどのように現場で活用するか」のイメージを掴むといった構成となっています。
【輸出/輸入について】
第1~2部では大島会員から、輸出と輸入それぞれについて貿易取引の状況や動向、海外取引と国内取引の違い、海外取引の流れ、各段階の概要に関する解説がありました。オリジナルのフローチャートに沿って、診断士が抑えておくべきポイントに絞って広範な内容をテンポ良く紹介していただきました。現業実務で培った経験やノウハウが凝縮された内容となっていました。
【越境EC、相談事例】
第3~4部は大野会員から、越境ECの類型や環境、メリット・デメリットといったプラットフォームの要点解説と、実際の相談事例のインタビューを基に構成された具体的な相談事例の紹介がありました。相談事例紹介は、「自分が相談を受けたシーンをイメージ」しながら「現地の規制」「契約」「安全貿易管理」「関税」の4つの切り口から説明を実施する内容でした。
終了後のアンケートでは、参加者の満足度が100%(満足+どちらかというと満足の合計)という結果が得られ、開催側にとって大きな励みとなりました。また、参加者のうち登録後3年以上の方が6割以上と、想定よりも高い割合となりました。参加目的には「自己研鑽」や「海外取引支援を始めたい」といった意欲的な姿勢が見られ、城東支部会員の積極性が伺えました。
本スキルアップセミナーは、受講者にとって、オンライン形式で気軽に興味のある内容を学べる点でメリットがあります。運営側にとっても、講義資料の作成や話し方といった講師スキル習得や、オンラインセミナーの運営経験を積む機会となっています。このように、双方にとって意義ある活動であると実感しています。
第3弾では「農業支援」をテーマに、現在盛り上がりを見せている社会的価値創造につながる内容を全力で企画中です。引き続きご期待ください!
(城東支部能力開発推進部スキルアップセミナー事務局 佐藤賢治 会員)