城東支部

学びの場

[2024/11/02]2024年度 第6回城東スキルアップコース開催報告

11月2日(土)、2024年度城東スキルアップコースの第6回目が明石町区民館にて開催されました。30名の受講生中、25名が参加しました。

 

第6回目のプログラムは次のとおりです。

1. 課題図書「P.F.ドラッカー著 マネジメント 基本と原則」(講師:鈴木康文会員)

2. 金融機関との円滑なコミュニケーション(講師:井上有弘会員)

3. 公的支援制度活用と補助金申請支援(講師:菊地和志会員)

 

1. 課題図書「F.ドラッカー著 マネジメント 基本と原則」(講師:鈴木康文会員)


3回目の課題図書として、「マネジメント 基本と原則(著者:P.F.ドラッガー)」を題材に、プレゼンテーションを行いました。受講生が2つのグループに分かれ、各自3分間でプレゼンテーションを行った後、グループごとに感想を取り纏めました。

その後、互いのグループで出た感想を共有し、鈴木講師から全体の講評をいただきました。

受講生の発表では本書の要約に加えて、自分の解釈を説明したり、関連書籍「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」に紐づけたりとバリエーションに富んだ内容になっておりました。また、要約では各項目を網羅的に書く人とまとめのみを書く人に分かれておりましたが、本書の様にボリュームがある場合はまず全体像を模式図等でまとめ、下部に補足として各項目のポイントを書くようなまとめ方がいいのではといった意見が出ました。

2. 金融機関との円滑なコミュニケーション(講師:井上有弘会員)

 井上講師より中小企業に対する金融機関の視点や、中小企業診断士に期待することについてご説明いただきました。

 金融機関の視点として、金融機関の事業性や融資の際にチェックするポイントをご説明いただきました。特に、薄利多売の融資において貸倒れのリスクを回避するため、融資時には将来を重視する経営者と過去や財務を重視する金融機関でギャップが生まれやすいというお話はとても納得できました。

 また、中小企業診断士に期待することとして、あくまで金融機関との対話の主体は経営者であると説明いただきました。また決算書を基に定量的な説明や、知的資産経営報告書の様に決算書には表れない定性的な強みの訴求を行うことが望ましいとお話いただきました。ご説明を踏まえ、金融機関と経営者の間を取り持つ中小企業診断士の役割の重要性を実感しました。

3. 公的支援制度活用と補助金申請支援(講師:菊地和志会員)

午後の講義は、菊地講師より(1)公的支援制度の活用、(2)補助金支援申請・補助金申請支援についてご説明ただきました。

(1)公的支援制度の活用

この講義では公的支援制度の内容についてご説明いただきました。国の相談窓口は多数あり、内容も多岐にわたる事を再確認いたしました。経営者様へ窓口相談のご紹介するためには、各相談窓口において“どのような専門家”が“どのような内容”を実施しているかを理解する必要があると感じました。

次に中小企業診断士として公的支援機関からの仕事の受け方についてご説明いただきました。具体的な内容・手続きをご紹介いただきイメージをつけることができました。

(2)補助金申請支援・補助金申請支援ワーク

この講義では、始めに補助金申請に向けての流れ・留意点等についてご説明いただきました。補助金申請の際には公募要領を熟読し、内容を正しく理解する必要性を学びました。事業計画書の記載ポイントについて、書き手だけでなく読み手(審査員)視点も考慮し、見出し設定等など読みやすさを意識した構成についてもご説明いただきました。

その後に、事業計画書の書き方に関する菊地講師からご説明いただいた記載ポイントを踏まえて、小規模事業者持続化補助金の申請ワーク・審査ワークにチャレンジしました。グループメンバーとどのように事業計画書を作っていくかを議論しながら進めました。また、他グループが作成した事業計画書の審査を通じて自グループの事業計画書と比較しました。他グループの事業計画書を通じて、審査員視点での採点を体感することができました。採点を通じて、「審査ポイントに基づく公正な評価」が難しいと新たな気づきがありました。

4. 感想

課題図書ではA3に纏めるライティングスキルと3分間でのプレゼンスキルは全く違うものだと再認識しました。金融機関との円滑なコミュニケーションでは、中小企業診断士としてどのように金融機関とコミュニケーションをとっていけばよいかの参考となりました。公的支援制度活用と補助金申請支援では、小規模事業者持続化補助金のワークを通じて、書き手の視点と読み手の視点の両方を体感することができました。

本日の講座を通じて学んだ事を中小企業診断士活動に活用していきたいと感じました。

 

次回(第7回)の予定

日時:2024年12月7日(土)9:15~16:45

会場:松江コミュニティ会館(住所:東京都江戸川区松江7丁目5番12号)

 

講義内容

  • 課題図書発表 「ストーリーとしての競争戦略」(講師:鈴木康文会員)
  • 課題図書グループワーク(講師:鈴木康文会員)
  • 創業支援(講師:横山由香会員)

(冨永周蔵会員、澤井慶彦会員、田部井貴之会員)

 

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