学びの場
[2024/10/22]「城東HR経営コラボ」第3回社労士・診断士交流勉強会を開催
城東支部地域ビジネス開発室では、東京都社会保険労務士会江戸川支部と協力し、社会保険労務士と中小企業診断士の協業の可能性を探っています。そのプロジェクトが「城東HR経営コラボ」です。
この度、10月22日(火)19時より、第3回となる交流勉強会を江東区の亀戸文化センターで開催しました。テーマは「診断士と社労士が企業へ提供できる新たな価値とは?(補助金・助成金を含めて)」で、グループワークを交えて活発な意見交換が行われました。
【参加者の構成】
診断士側は城東支部全体へのメール案内により参加者を募り、社労士側は東京都社会保険労務士会江戸川支部を中心に、同支部の属する城東統括支部に呼びかけてもらいました。
実際の参加者は、診断士25名(内6名は両資格の保有者)と社労士15名、合計40名となりました。事前に両士業を交えた7グループを編成し、当日はグループ別に着席して進行しました。
【勉強会の内容】
今回のテーマは「診断士と社労士が企業へ提供できる新たな価値とは?(補助金・助成金を含めて)」。①両士業からのテーマ発表を行い、②グループディスカッションで協業に向けて話し合う、という流れで行いました。
①テーマ発表
診断士側:「知ってるつもり?! 補助金・助成金の入門」
まず、診断士と社労士の両資格を持つ原田英彦会員の発表が行われました。補助金と助成金の違いから、診断士と社労士が協業するメリット、中小企業支援の可能性についての提案といった内容です。両者の役割の違いや強みを明確にし、協業の第一歩が示されました。
社労士側:「『社長!必要なもの、買いたいものがありますか?』業務改善助成金」
東京都社会保険労務士会江戸川支部の吉元康裕氏より、具体的な助成金を取り上げて発表がありました。助成金の活用方法や提案のポイントについて、実体験を交えた具体的な解説が行われました。
②グループディスカッション
続いて、7グループに分かれた参加者が、「診断士と社労士が協力して企業に提供できる価値」をテーマに話し合いました。ディスカッションでは、平山弘之会員が開発した「AI掲示板」と名づけたクラウドツールを活用し、瞬時に情報共有ができる環境を用意されました。
私のグループでは、補助金支援を中心に診断士と社労士が協力できる方法について議論が進みました。例えば、東京都の補助金制度においては賃上げ要件を満たすことで補助率が上がるため、社労士の支援が必須となるケースが多く、双方にとっての協業の可能性が大いに議論されました。
東京都社会保険労務士会 城東統括支部の遠藤統括支部長による閉会の挨拶では、ディスカッションで上がってきたテーマを踏まえて、さらに連携を深めるために、分科会を立ち上げるなど、少人数のグループで具体的な連携の取り組みを模索する方法も検討していってもいいのではないかと、今後の連携強化につながるような提案もいただきました。
【懇親会】
勉強会の終了後、近くの居酒屋で懇親会が開かれました。社労士と診断士がベテランから新人まで積極的に交流し、お互いの得意分野や仕事内容について理解を深める場となりました。
今回の勉強会を通じて、社労士と診断士それぞれの得意分野や不得手の部分を把握することができ、今後の協業に向けての期待感が高まりました。今後も「城東HR経営コラボ」を継続し、城東支部ならではの中小企業支援につながる具体的な協業事例が生まれるよう、努力していきたいと思います。
(三野翔平 会員)