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[2022/12/10] 城東ポータブルスキルコース 第2回講義開催報告
12月10日(土)、「城東ポータブルスキルコース」の第2回講義が、東立石地区センターにて開催されました。
第2回のプログラムは以下の通りです。
1.ロジカルライティング 報告書作成における論理的かつ伝わる書き方(講師:松井淳支部長)
2.診断士業務に必要なWordスキル テンプレートとスタイルをベースにした報告書の作成(講師:木内清人会員)
<1.ロジカルライティング 報告書作成における論理的かつ伝わる書き方(講師:松井淳支部長)>
執筆の機会というのは、診断士業務の中で数多く発生します。具体的には「業務報告書」、「調査報告書」、「補助金・助成金申請書」、「営業販促資料・プレスリリース」など多岐にわたります。そのベースとなるスキルが「ロジカルライティング」です。前半では、「論点は何か」、「読み手はだれか」ということを意識することと、伝わりやすい文章を書くためのポイントをお話いただきました。
後半では、実際にロジカルな報告書を作成するために、「MECE(ミッシー)」、「ロジカルツリー」、「ピラミッド構造」などの思考フレームワークに関する解説が行われました。講義は演習を交えた形で進められました。受講生も短い演習時間の中でどうすれば論理的に伝わりやすい内容になるかを熱心に検討していました。
<2.診断士業務に必要なWordスキル テンプレートとスタイルをベースにした報告書の作成(講師:木内清人会員)>
木内清人会員による、Wordスキルに関する講義が行われました。報告書、補助金申請書、提案書など、文書作成にはWordを使用することが多いです。そのため、診断士の活動においてWordスキルは必須となります。本講義の目的は、「Wordのスタイル機能を理解・活用することで、文書作成に集中できるようにすること」です。
あらかじめスタイルが設定されたテンプレートが配布され、「[段落]スタイル」の基本的な利用方法や利用時の注意点など、講師の経験を踏まえてお話いただきました。
【所感】
よく新人コンサルタントが身に付けるべきスキルとして、「ロジカルシンキング」が挙げられます。これ自体は診断士として活動していくうえで、大切なスキルであることは疑いの余地はないと思います。一方で、「ロジカルシンキング」を活用して整理した情報を、どのようにアウトプットするか、つまり、「いかに読み手に理解を促すか」、「共感を呼び起こすか」、「読み手を説得するか」ということを意識する必要があります。「ロジカルライティング」も日々訓練し、身に付けておくべきスキルだということがわかります。こうした診断士としてのベースとなるようなスキルを改めて学ぶ機会というのは、社会人としての年数を重ねてくるとなかなか得ることができません。私自身、本業でコンサルタントをしており、「論理的な文章の書き方」については過去に学習経験があります。しかし、こうして体系的に学び直すことで、日々の文章作成時の意識を見直すことができました。
また、後半のWordスキルの講義についてですが、私個人は本業の仕事でWordを利用することはほとんどありません。今回の講義で、Wordを効率よく利用する方法や、スタイルのテンプレートを共有いただけたことは有難かったです。テンプレート等の効率よく仕事を進められるツールを作業に取り入れることで、集中しなければいけない作業に注力することが出来ると感じています。
今回参加した受講生も、今後実務に入っていく方が増えてくると思います。そのような受講生にとって、この「城東ポータブルスキルコース」は、診断士に求められるスキルを確認出来る良い機会になったのではないでしょうか。第3回以降は、ヒアリングやプレゼンテーションなど、より現場で役立つスキルを学ぶことが出来ます。この機会を活かして、自身のポータブルスキルを向上させていきたいと思います。
【次回(第3回)の予定】
日時:2023年1月21日(土)13:10〜16:20
会場:東立石地区センター
講義内容:ヒアリングとロールプレイング 窓口相談や専門家派遣におけるヒアリング(講師:鈴木美穂子会員)
【今年度新設された「城東ポータブルスキルコース」とは】
診断士としてどの専門分野を遂行する上でも求められる「汎用的なスキル」を習得することを目指すコースです。具体的には、「ライティング」、「ヒアリング」、「プレゼンテーション」、「データ分析」といったスキルです。こうした「汎用的なスキル」を我々は「ポータブルスキル」と呼称し、新入会員はもちろんのこと「既存会員のスキルアップ」や「ビジネスパーソンとして応用力を見につけたい」というニーズにも応えるコースとなっています。
(小野内 勇人会員)